• 単結晶X線構造解析装置が導入されました

    単結晶X線構造解析装置は、固体中での分子の構造や配列を調べる強力なツールとして、有機化学、錯体化学、無機化学の広い分野で利用され、大学における教育および最先端の科学技術分野で欠かせない分析装置の一つになっています。基礎学術的な領域だけでなく、有機EL・有機半導体などの有機電子材料、生体・創薬などのバイオ材料分野などの応用分野でも活用され、その機能解明や材料設計において重要な情報が得られます。この度、株式会社リガクの単結晶X線構造解析装置(R-AXIS RAPID)が応用化学科に新たに設置され、稼働を開始しました。Cu線源を備えており、光学活性分子の絶対構造を決めることができます。また、高感度測定が可能なので、0.1 mm以下の微小サンプルでの測定も可能です。

    (2021.6.23掲載)

  • 令和2年度卒業式

    3月23日に令和2年度の卒業証書・学位記授与式が行われました。コロナ禍で大変でしたが、今年もたくさんの学生が巣立っていきました。
    成績優秀者表彰がされ、船田君が日本化学会東海支部長賞と名古屋電気学園賞、奥村君が日本化学会東海支部長賞・瑞若賞を受賞しました。おめでとうございます。

    (2021.3.24掲載)

  • 新しい論文が公開されました












    当研究グループの新しい論文がWILEY-VCH社の国際総合化学誌であるChemSusChem誌に掲載されました
    トリオキソトリアンギュレン(TOT)誘導体と単層カーボンナノチューブ(SWNT)を大気下で複合さたバッキーペーパー(BP)を作製し、これを正極そのものとして用いた有機二次電池としての性能調査を行いました。TOTの割合が90wt%のBPでも自立できるほどの強度と折り曲げられる柔軟性を持ち、さらにSWNTそのものと同等以上の高導電性を示しました。そのため、通常の有機二次電池では必要とされる集電体(金属箔)を使わなくても良好な充放電特性を示しました。90wt%のBPでは正極全体の初期容量が約260 mA h/g、エネルギー密度が546 W h/gとこれまでに研究された有機活物質と比べても際立って高い数値を示しました。本研究成果は有機二次電池の高容量化と簡便な電極作製法の発展に大きく寄与できると考えられます。

    論文題目:
    High Capacity and Energy Density Organic Lithium-Ion Battery Based on Buckypaper with Stable π-Radical
    ChemSusChem,2021, 14 1377–1387(DOI: 10.1002/cssc.202002851)> リンクはこちら

    (2021.1.7掲載)
    (2021.3.8更新)

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