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2012年のトピックス

  • トリアンギュレン骨格にジシアノメチレン基を導入した三回対称型新規中性ラジカルの TOT を超える多段階の酸化還元挙動に関する論文が、 Chemistry A European Journal にアクセプトされ、web 上に公開されました。和佐 英樹さん (博士後期課程2年) が中心となって行った研究です。
    是非ご一読ください。(2012.11.24)

    An Extremely Redox-Active Air-Stable Neutral π Radical: Dicyanomethylene-Substituted Triangulene with a Threefold Symmetry
    Ueda, A.; Wasa, H.; Nishida, S.; Kanzaki, Y.; Sato, K.; Shiomi, D.; Takui, T.; Morita, Y.
    Chem. Eur. J. 2012, 18, 16272-16276
  • 核酸塩基で修飾したDTPY誘導体の合成と自己集合構造、電荷移動錯体の物性に関する論文が、Cryst. Growth Des. にFull Paperとしてアクセプトされ、web 上に公開されました。当研究室で学位を取得した宮崎 栄吾 博士が中心となって行った研究です。是非ご一読ください。(2012.11.5)

    Nucleobase-Functionalized 1,6-Dithiapyrene-Type Electron-Donors: Supramolecular Assemblies by Complementary Hydrogen-Bonds and π‐Stacks
    Murata, T.; Miyazaki, E.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    Cryst. Growth Des. 2012, 12, 5815-5822
  • 実験室に カール・ツァイス社製 AxioCam H が導入されました。
    偏光顕微鏡(LEICA DM2500 M)に、高水準の技術を持つ光学機器メーカー、カール・ツァイス製のカメラを付けました。顕微鏡を覗かなくとも、ノートブックパソコンの明るい大画面上でサンプルの観察ができます。そのため、2人以上でディスカッションしながら偏光顕微鏡観察ができます。もちろん、デジタルデータでパソコンに保存もできます。(2012.11.04)
  • Université de Lyon から Dr. Nicolas Chopin が研究室に来ました。
    ショパンさんは、フランス CNRS programの博士研究員として3ヶ月間、我々と共同研究を行います。 (2012.10.25)
  • 三つのピリジン環を有するヘキサアザフェナレンを市販品から一段階で合成することに成功しました。対応するアニオン体は3回対称性を有する新規な配位子であり、各種の金属イオンと反応し錯体を形成します。本論文では、動力学的錯体から熱力学的錯体への動的変換に関する実験結果も合わせて報告しています。Chem. Commun. 誌にアクセプトされ、web 上に公開されました。 是非ご一読ください。(2012.9.22)

    Crystal surface mediated structure transformation of a kinetic framework composed of multi-interactive ligand TPHAP and Co(Ⅱ)
    Yakiyama, Y.; Ueda, A.; Morita, Y.; Kawano, M.
    Chem. Commun. 2012, 48, 10651-10653

  • TTFとポルフィリン (P) をキノキサリンで縮環させた P-TTF-P型triad や P-TTF 型 dyad を合成し、基底状態における電子状態や多段階レドックス能、光励起状態における電子構造等について明らかにしました。
    (2012.9.17)

    Tetrathiafulvalene-Fused Porphyrins via Quinoxaline Linkers: Symmetric and Asymmetric Donor-Acceptor Systems
    Jia, H.; Schmid, B.; Liu, S.; Jaggi, M.; Monbaron, P.; Bhosale, S. V.; Rivadehi, S.; Langford, S. J.; Sanguinet, L.; Levillain, E.; El-Khouly, M. E.; Morita, Y.; Fukuzumi, S.; Decurtins, S.
    Chem. Phys. Chem. 2012, 13, 3370-3382

  • 核酸塩基で修飾したTTF誘導体の合成と自己集合構造、電荷移動錯体の物性に関する論文が、 Bull. Chem. Soc. Jpn. にFull Paperとしてアクセプトされ、web 上に公開されました。 当研究室で学位を取得した槙 優 博士が中心となって行った研究です。 是非ご一読ください。(2012.9.8)

    Development of Organic Conductors with Self-Assembled Architectures of Biomolecules: Synthesis and Crystal Structures of Nucleobase-Functionalized Tetrathiafulvalene Derivatives
    Murata, T.; Miyazaki, E.; Maki, S.; Umemoto, Y.; Ohmoto, M.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    Bull. Chem. Soc. Jpn. 2012, 85, 995-1006

  • 有機ビラジカルの電子スピンを量子ビットとして用いた制御NOTゲートに関する論文が、Angew. Chem., Int. Ed. にアクセプトされ、web上で公開されました。量子演算のためのマイクロ波による電子スピンの位相制御が可能になりました。合成有機化学による安定なビラジカル内での適切な電子スピン間相互作用とg-テンソルエンジニアリングの実現、そして適切なホスト分子の開発による ビラジカルの磁気的希釈単結晶の作製が大きな決め手です。是非ご一読ください。(2012.9.1)

    A Synthetic Two-Spin Quantum Bit: g-Engineered Exchange-Coupled Biradical Designed for Controlled-NOT Gate Operations
    Nakazawa, S.; Nishida, S.; Ise, T.; Yoshino, T.; Mori, N.; Rahimi, R.; Sato, K.; Morita, Y.; Toyota, K.; Shiomi, D.; Kitagawa, M.; Hara, H.; Carl, P.; Höfer, P.; Takui, T
    Angew. Chem., Int. Ed. 2012, 51, 9860-9864

  • 核酸塩基を導入したEDO-TTF誘導体の合成とその電荷移動錯体中における相補的水素結合の役割に関する論文が、CrystEngCommにFull Paperとしてアクセプトされ、web 上に公開されました。当研究室で修士号を取得した梅本 欽一 さんが中心となって行った研究です。 是非ご一読ください。(2012.8.17)

    Modulation of charge-transfer complexes assisted by complementary hydrogen bonds of nucleobases: TCNQ complexes of a uracil-substituted EDO-TTF
    Murata, T.; Umemoto, Y.; Miyazaki, E.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    CrystEngComm. 2012, 14, 6881-6887

  • 「分子スピン電池」に関する我々の研究成果が、 月刊化学 2012年(67巻)9月号に掲載されました。

    タイトル:有機分子スピンバッテリーの開発 ― 縮重フロンティア分子軌道を利用した二次電池
    西田辰介・森田 靖・佐藤和信・工位武治
    化学 Vol.67 No.9 (2012) 37–43
    出版日:2012年8月18日
    株式会社 化学同人 月刊化学 2012年9月号 紹介ページは、こちら。
    掲載された電子ブックは、こちら。
    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。(2012.8.16)
  • 森田先生が、「平成24年度 大阪大学総長顕彰(研究部門)(Osaka University Presidential Awards for Achievement in Research)」を受賞しました。
    大阪大学総長顕彰は、大阪大学に勤務する教員のうち、教育、研究、社会・国際貢献又は管理運営上の業績が特に顕著であると認められた者を顕彰し、大学の一層の発展を期することを目的として行われています。なお、森田先生の功績名は、「空気中でも安定な有機スピン分子を用いた高性能二次電池の研究」です。
    平成24年度 大阪大学総長顕彰 受賞者一覧はこちら、 大阪大学HPからはこちらでご覧になれます。
    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。(2012.8.16)
  • 第44回構造有機化学若手の会 夏の学校 (2012年8月2〜4日、定山渓万世閣 ホテル ミリオーネ) において、村山 泰隆 君 (修士課程2年) がポスター賞を受賞しました。
    なお、ポスター賞は、150件の審査対象から4件の優秀な発表に対して贈られました。
    講演題目:「空気中でも安定な縮合多環π共役型中性ラジカル:オリゴチオフェン置換トリオキソトリアンギュレンの合成と性質」
    (2012.8.6)

    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。
  • TTFとビイミダゾールを組み合わせた新規水素結合型電子ドナー分子に関する論文が、 European Journal of Organic Chemistry にアクセプトされ、web 上に公開されました。 村田 剛志 博士(平成17年3月に当研究室で学位取得)が中心となって行った研究です。 是非ご一読ください。(2012.6.24)

    Tetrathiafulvalene-Type Electron Donors Bearing Biimidazole Moieties: Multifunctional Units with Hydrogen Bonding Abilities
    Murata, T.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    Eur. J. Org. Chem. 2012, 4123-4129
  • フェナレニルをヘリセン型の非平面π電子構造に組みこんだ初めての光学活性なスピン非局在型の中性ラジカルの合成と物性に関する論文が Angew. Chem., Int. Ed.にアクセプトされ、web 上に公開されました。是非ご一読ください。 (2012.5.26)

    "Chiral Stable Phenalenyl Radical: Synthesis, Electronic-spin Structure, and Optical Properties of [4]Helicene-Structured Diazaphenalenyl"
    Ueda, A.; Wasa, H.; Suzuki, S.; Okada, K.; Sato, K.; Takui, T.; Morita, Y.
    Angew. Chem., Int. Ed. 2012, ,51, 6691-6695
  • 森田先生が、「大阪府主催平成23年度大阪スマートエネルギー・ビジネスシーズコンペ最優秀賞」
    を受賞したことが大阪大学の発展に寄与することと認められ、大阪大学総長に表彰されました。
    写真左には、なぜか村山くんが…
    (2012.5.26)

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  • 東京大学 物性研究所 新物質化学研究部門 森研究室の上田 顕 助教(平成22年3月に当研究室で学位取得)が研究室を訪問してくれました。 お互いの最近の研究について熱く議論しました。
    森研究室のHPはこちら。 (2012.5.16)

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  • 池田泉州銀行のシンクタンクである自然総研の取材を受け、「分子スピン電池」に関する我々の研究成果が、自然総研のHPに掲載されました。

    自然総研のHPは、こちら。
    掲載された記事は、こちら。
    (2012.4.24)

    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。
  • 西田辰介 博士(平成17年3月に当研究室で学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員)が日本化学会第92春季年会において、「優秀講演賞(学術)」 を受賞いたしました。
    講演題名は、「テーラーメイド分子スピン電池:トリオキソトリアンギュレンの分子修飾による出力電圧とサイクル特性の向上」
    おめでとうございます。
    (2012.4.23)

    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。
  • 「分子スピン電池」に関する、森田先生の講演会が下記のスケジュールで行われます。
    International Conference on Molecule-based Magnets (ICMM2012)
    日時:10月7日~11日、Orlando, Florida
    「Molecular Spin Battery: Tailor-made Rechargeable Battery based on Air-stable Open-shell Organic Molecules」(仮題)
    (2012.4.12)
  • 研究室に博士研究員の小出 太郎 博士、修士1年の渡部 隼平くん、学部4年の宮井 裕実さん、山田 千晶さんが新たに加わりました。(2012.4.9)



  • 森田先生が提案した事業が、「大阪スマートエネルギー・ビジネスシーズコンペ」の「最優秀賞」を獲得しました。(2012年2月20日)
    主催:大阪府(コンペ事業事務局:大阪府商工労働部、新エネルギー産業課)
    提案事業名:レアメタルフリーの高性能分子スピン電池の開発
    大阪府発表内容はこちら。
    表彰式・受賞者発表会・マッチング会は 3月26日、大阪科学技術センターで開催されます(詳細はこちら。

    「最優秀賞」を同時に獲得した大阪市大の佐藤和信先生の提案事業「有機二次電池デバイスの微視的評価と機能」は、 森田先生が研究代表者をしている文科省委託事業「元素戦略プロジェクト」(平成21~25年度、HPはこちら。)の分担研究の一つに関連しています。 (2012.2.20)

    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。
  • 2012 International Symposium on Macrocyclic and Supramolecular Chemistry (ISMSC-7) がニュージーランドのUniversity of Otagoで開催されました。
    (2012年1月29日~2月2日)
    左の2枚の写真は、森田先生とSir Fraser Stoddart教授(写真左)、Kenneth Raymond教授(写真右)との写真と集合写真です。

    左の写真をクリックすると拡大画面を表示できます。
    (2012.2.18)
  • The Japan Journal の取材を受け、分子スピン電池に関する我々の研究成果が、2月号に掲載されました。

    「Organic Batteries, Better Batteries」
    The Japan Journal 2012, 8, 28-29
    英語版はこちら。
    下記の The Japan Journal のHPからも記事のダウンロードが可能になりました。
    http://www.japanjournal.jp/
    (2012.2.16)
  • 学部3年の宮井裕実さん、山田千晶さんが化学特別実験のため、研究室に仮配属されました。
    (2012.1.23)
  • 上田 顕 博士研究員(平成22年3月に当研究室で学位取得)が、2012年1月より東京大学 物性研究所 新物質化学研究部門 森研究室へ助教として転出されました。
    ご栄転おめでとうございます。
    森研究室のHPはこちら。(2012.1.4)

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