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曲面π共役型のフェナレニルアニオン誘導体についての論文が J. Am. Chem. Soc. の Communication にアクセプトされました。(2008.10.1)
西田辰介博士 (平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員) および上田 顕 (物性有機化学研究室D2) らによる論文です。ぜひご一読ください。 (クリックでオンラインジャーナルにリンクしています)
論文題目:
Curve-Structured Phenalenyl Chemistry: Synthesis, Electronic Structure, and Bowl-Inversion Barrier of a Phenalenyl-Fused Corannulene Anion
著者:
Nishida, S.; Morita, Y.; Ueda, A.; Kobayashi, T.; Fukui, K.; Ogasawara, K.; Sato, K.; Takui, T.; Nakasuji, K.
(西田辰介・森田 靖・上田 顕・小林忠弘・福井晃三・小笠原華菜子・佐藤和信・工位武治・中筋一弘)
論文概要:
「曲面型のフェナレニル化学」について初めて実験的研究を行った。フェナレニルを縮環したコラヌレンのアニオン誘導体を設計・合成し、各種NMR測定、量子化学計算により、その電子構造を明らかにした。興味深いことに、曲面π共役構造を形成しているにも関わらず、フェナレニル型の電子構造の寄与が大きいことが分かった。さらに、各種酸化還元種のボウル反転障壁を求めた結果、負電荷の増加とともにボウルの深さが段階的に浅くなることを明らかにした。
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