YOSHIGA CARDIFF

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ウェールズ

ウェールズの面積は20,720平方kmであり、これは日本の四国とほぼ同じ面積となる。その国土の4分の1は300m以上の高地となっている。1981年の国勢調査によれば、ウェールズの人口は2,791,851人であり、1986年の推定では2,821,000人となり、その約70%がウェールズの首都カーディフを中心とする南ウェールズに集中している。

第1回の国勢調査が実施された1801年以前の人口は西暦1世紀から18世紀にかけて、一貫し20万人という数値が推定されている。1801年以降は40年間で100%に近い人口の伸びを記録している。この急激な人口の伸びは、19世紀の産業革命を支えた南ウェールズの石炭と鉄鉱がイングランド及びアイルランドからのおびただしい労働力の流入を許したからであった。

19世紀後半のロンダ渓谷の人口は1871年には2万人程度であったが、50年後の1921年には約163,000人と実に800%の伸びを記録した。しかし今世紀の前半の石炭から石油へのエネルギー革命のため、南ウェールズの石炭産業は衰退の一途を辿り、1931年から1951年にかけて、ロンダ渓谷地域の人口は実に21.2%の減少を記録した。しかしその後ウェールズの人口は徐々に回復し、現在に至っている。


風 土

ウェールズは北ウェールズ、中部ウェールズそして南ウェールズの三つの地域に大別できる。南ウェールズは全ウェールズの人口の70%が集中し、政治、経済、司法、商工業、文化の中心地となっている。イングランド経済と結び付きが強く、また両者は高速鉄道や高速自動車道でしっかりと結ばれている。

セヴン河(Severn)を渡ると東から、ニューポート(Newport)、 カーディフ(Cardiff)、ポート・トールボット(Port Talbot)、スウォンジー (Swansea)という都市や町がブリストル海峡に面している。南ウェールズの西の端は有名なセント・デイヴィッド大聖堂のある、その名もセント・デイヴィッズ (St. David's)である。 彼はウェールズの守護聖人であり、2月末から3月にかけてウェールズ中に咲き乱れる黄水仙は彼の花とされていて、3月1日のセント・デイヴィッズ・デイには、この花を身に着けることになっている。

南ウェールズはまた美しい自然にも恵まれている。イングランドとウェールズの境を流れるワイ川のほとりにはティンターン・アビーの廃墟がある。南ウェールズの中央には 800m級の丘の連なるブレコン・ビーコンズ国立公園があり、その雄大な眺めは素晴らしい。その他、南ウェールズの西部、西ウェールズとも言うべき地域には美しいペンブロックシャー海岸国立公園がある。

中部ウェールズ北部ウェールズは南ウェールズとは対象的に、よい意味でも悪い意味でも、いわゆる「近代化」から取り残された地域である。過疎化の問題はかなり深刻である。しかし今この地域はその美しい観光資源が注目され、観光にともなう投資が盛んである。近代に汚染されない古き良き時代の宝石のような町や村のたたずまいを今もなお随所に見ることができる。中部ウェールズのアバリスツイス(Aberystwyth)にはウェールズ最古の大学やウェールズ国立図書館がある。また北ウェールズにはイギリス第2の高さを誇るスノードン山(1085m)があり、 この山を中心とした地域はるスノードニア国立公園に指定されている。