• 新しい論文が公開されました

    当研究グループの新しい論文がWILEY-VCH社の国際総合化学誌であるChemistry – A European Journal誌に掲載されました。
    フェナレニルの3つの位置に酸素官能基を導入した「トリオキソフェナレニル(TOP)」のジラジカル種について、分子内での2つのラジカル電子間の相互作用を量子化学計算により調べました。その結果、TOPジラジカルは基底三重項状態にあり、J/kB ~ +1690 Kに及ぶ極めて大きな強磁性的相互作用をすると予測されました。一方、そのジラジカル種の合成を試みたところ、2つのTOP分子が2つのC-C結合を形成することで閉殻のσ型ダイマーが得られました。さらに、閉殻のσ型ダイマーの溶液状態での物性を調べたところ、2つのTOP分子が1つのO-O結合を形成することで開殻のperoxy架橋ダイマーが発生していることがわかりました。この閉殻σ型ダイマーと開殻peroxy架橋ダイマーは溶液中ではC-C/O-O結合の形成・切断を伴う平衡状態にあり、その中間体としてTOPジラジカル種が重要な役割を果たしていることが示唆されました。

    論文題目:Double-σ-Bonded Close-Shell Dimers and Peroxy-Linked Open-Shell Dimer Derived from a C3 Symmetric Trioxophenalenyl Neutral Diradical
    Chemistry – A European Journal, 2022, 28, e202201426.(DOI: 10.1002/chem.202201426)> リンクはこちら
    (2022.6.24掲載)

    本論文が、Very Important Papers(VIP)に選ばれました。是非ご一読ください。
    (2022.7.28更新)

  • 7月12日に「DNP研究会」が阪大で開催されます












    動的核偏極 (Dynamic Nuclear Polarization, DNP)は、外部からの制御によって核スピンの偏極率を向上させる技術を指し、より狭義には試料に少量ドープした分子の電子スピンにマイクロ波やサブミリ波を照射して核スピンへと偏極率を転写する技術を指します。最近では、NMR・MRI実装への期待から、マテリアル、化学、生物学、医学、医療への応用が盛んに検討されるようになってきました。

     7月12日(火)に「DNP研究会」をハイブリッド(大阪大学・Zoom)で開催します。DNPを研究する様々な分野の研究者と、関連技術を開発する企業の技術者、そして、DNPによる応用を目指すより広い分野の研究者・技術者が一堂に会し、これからのDNPの応用や社会実装の開拓を目指した世界的潮流・問題意識の共有と、分野の枠を超えた議論・交流を行います。初学者を含む幅広い分野からの積極的な参加をお待ちしております。

    興味ある方は以下のURLから参加登録してください(参加費 無料)
    https://sites.google.com/huhep.org/dnp/

    (2022.6.17掲載)

  • 令和3年度卒業式












    3月23日に令和3年度の卒業証書・学位記授与式が行われました。今年もたくさんの学生が巣立っていきました。
    成績優秀者表彰がされ、土井さんが名古屋電気学園賞と日本化学会東海支部長賞を受賞しました。おめでとうございます。

    (2022.3.24掲載)

  • 新しい論文が公開されました

    当研究グループの新しい論文がアメリカ化学会の国際有機化学系速報誌であるOrganic Letters誌に掲載されました
    トリtert-ブチルフェナレニルの3つの位置に酸素官能基を導入した誘導体を合成しました。合成は立体選択的に進行する脱酸素化および酸素化反応を駆使することで達成されました。この化合物はプロトン化によりカチオン種を、脱プロトン化によりジアニオン種を与え、いずれも電荷が分子骨格全体に非局在化することで3回対称性の電子構造をもっていました。これはそれぞれを還元・酸化することで発生する開殻種の電子スピン構造に対応することから、その化学反応性や電子スピン物性に興味が持たれます。

    論文題目:
    Design and Synthesis of a C3 Symmetrical Phenalenyl Derivative with Three Oxo Groups by Regioselective Deoxygenation/Oxygenation Organic Letters, 2022, 24, 1033-1037(DOI: 10.1021/acs.orglett.1c04227)> リンクはこちら

    (2022.1.21掲載)
    (2022.2.14更新)

  • 更新情報

    研究業績にこれまでに取得した特許の情報を追加しました

    (2022.1.11掲載)

  • 新しい論文が公開されました

    当研究グループの新しい論文がアメリカ化学会のACS Applied Energy Materials誌に掲載されました。
    安定中性ラジカルであるトリオキソトリアンギュレン(TOT)の高配向性真空蒸着膜をそのまま正極として用いて、「有機活物質100%の正極」を用いた二次電池を実現しました。真空蒸着膜におけるTOTの配向性や膜の厚さが電池性能に与える影響について詳細に調査しました。本研究成果は有機二次電池の高容量化・高エネルギー密度化、さらには簡便な電極作製法の発展に大きく寄与できると考えられます。

    論文題目:
    Rechargeable Batteries with 100% Cathode Active Materials–Conductive Vapor-Deposited Films of a Stable Organic Neutral Radical
    ACS Applied Energy Materials, 2022, 5, 1218-1225(DOI: 10.1021/acsaem.1c03574)> リンクはこちら

    (2022.1.11掲載)
    (2022.1.27更新)

  • 新しい論文が公開されました












    当研究グループの新しい論文がWILEY-VCH社の国際総合化学誌であるChemistry – A European Journal誌に掲載されました。
    トリオキソトリアンギュレン(TOT)の分子骨格周辺にシリル基を導入した誘導体を合成し、その中性ラジカル種の基礎物性を明らかにするとともに、これを加水分解・ポリマー化してTOT骨格を細孔壁に含む多孔質有機シロキサンの合成に成功しました。この有機シロキサンは直径1ナノメートルサイズの細孔と大きな比表面積をもっていました。さらに、多孔質有機シロキサンに対して化学的および電気化学的に酸化還元反応を行うことで、細孔壁中のTOT骨格を還元種から酸化種(中性ラジカル)に可逆的に変換することができました。本研究成果は現時点では初期的な結果ですが、有機二次電池の高性能化や新たな電気化学触媒の開発に大きく寄与できると考えられます。

    論文題目:
    A Redox-active Microporous Organosiloxane Containing a Stable Neutral Radical, Trioxotriangulene
    Chemistry – A European Journal, 2022, 28, e202104447.(DOI: 10.1002/chem.202104447)> リンクはこちら

    (2022.1.11掲載)
    (2022.1.21更新)

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