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2011年のトピックス

  • 空気中でも安定な開殻有機分子に関する我々の研究成果を日本語でまとめた総説が有機合成化学協会誌(総合論文)に受理されました。(2011.9.14)
  • 平成21年度から開始した元素戦略プロジェクト「有機分子を活物質に用いた二次電池の高性能化と充放電機構の解明」において、我々が開発した安定開殻有機分子を活物質に用いた二次電池に関する論文が、Nature Materials に Letters としてアクセプトされました。
    西田辰介 博士(平成 17 年 3 月当研究室で学位取得、現 大阪市立大学大学院理学研究科博士研究員)、村田剛志 博士研究員(平成 17 年 3 月当研究室で学位取得)、そして上田 顕 博士研究員(平成 22 年 3 月に当研究室で学位取得)が中心となって行った研究です。
    近日中に Web 上に公開される予定です。是非ご一読ください。(2011.9.9)
  • University of Leipzig から短期滞在外国人学生として来ました Luise Richter です。
    8月19日から9月30日まで、森田先生のグループで下記のプログラムに参加します。
    よろしくお願いします。(2011.8.22)
    日本学生支援機構(JASSO)平成23年度留学生交流支援制度 ショートステイプログラム
    プログラム名:開殻有機分子の合成研究および交流プログラム

    左の写真は、welcome partyでの一枚です。
  • TTFに核酸塩基を導入した誘導体が形成する多孔質構造を持つ結晶に関する論文が、CrystEngCommにFull Paperとしてアクセプトされました。

    "Redox-Active Tubular Frameworks with TTF: Self-Assemblies by Complementary Hydrogen-Bonds and π-Stacks of TTF-Phenyluracil"
    (村田剛志・槙優・大元誠・宮碕栄吾・梅本欽一・中筋一弘・森田靖)
    CrystEngComm. 2011, 13, 6880–6884
    是非ご一読ください。(2011.8.18)
  • フェナレニル骨格に6個のヘテロ原子官能基を導入した誘導体の合成と物性に関する論文が、Journal of Physical Organic Chemistry にアクセプトされました。
    上田 顕 博士(平成22年3月に当研究室で学位取得)および吉田 健太さん(平成18年3月修士課程修了)が中心となって行った研究です。
    近日中にWeb上に公開される予定です。是非ご一読ください。(2011.7.25)

    Heteroatom Functionalization of Phenalenyl: Synthesis, Structures, and Properties of Hexa-substituted Phenalenyliums
    Ueda, A.; Yoshida, K.; Suzuki, S.; Fukui, K.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    J. Phys. Org. Chem. 2011, 24, 952–959
  • 森田先生が、「平成23年度 大阪大学功績賞 (研究部門) 」を受賞しました!!
    大阪大学功績賞は、大阪大学に勤務する教員のうち、教育、研究、社会・国際貢献又は管理運営上の功績が特に顕著であると認められた者を顕彰し、本学における教育・研究の教育、研究、社会・国際貢献又は管理運営の一層の発展を期することを目的として行われています。
    なお、森田先生の功績名は、「開殻有機分子の基礎学術の深化と機能性材料創成への貢献」です。
    平成23年度 大阪大学功績賞 受賞者一覧はこちら
    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。(2011.7.21)
  • 電荷を有していない中性のアキラル配位子と金属イオンから形成されるヘリックス状の金属錯体(ヘリケート)のキラルカラムHPLCによる右巻き、左巻きヘリケートの光学分割に関する論文が、European Journal of Inorganic Chemistry にアクセプトされました。溶液状態における配位子脱離等の問題から、ヘリケートの光学分割の例はほとんどありませんでした。我々が独自に開発したオリゴイミダゾールを配位子に用いたヘリケートは、溶液状態における非常に高い会合定数(~1019 M–4)とイミダゾールのN-H官能基によるヘリケート外側に向いた水素結合供与部位によるキラル識別がキーとなり、世界初となるヘリケートのキラルカラムHPLCによる分離に成功しました。この研究成果は、光と電子スピン量子ビットの融合による新たな量子情報科学の展開につながります。(2011.5.14)

    論文題目:Solution-Stable Triple-Helicates of Quaterimidazole: Three-Dimensional Crystal Structures and Optical Resolution by Chiral-Column HPLC
    著者:Yumi Yakiyama, Tsuyoshi Murata, Tomoaki Ise, Daisuke Shiomi, Kazunobu Sato, Takeji Takui, Kazuhiro Nakasuji and Yasushi Morita
    Eur. J. Inorg. Chem. 2011, 3438-3445
  • 第52回大阪大学いちょう祭期間中の5月3日(火)に研究室見学ツアーが行われました。簡単な実験等のデモを行い、私達の研究を紹介しました。 実施内容はこちら
    今年のツアー参加者数は延べ167人で、昨年の104人を大幅に上回り、大盛況でした。訪問して下さった方々、本当にありがとうございました。
    研究室見学ツアーの写真はこちら (2011.5.7)
  • 森田先生が、公益財団法人 長瀬科学技術振興財団の「平成23年度 長瀬研究振興賞」
    (Nagase Foundation Award 2011, Nagase Science and Technology Foundation)を受賞しました!!
    受賞題目は、「電子スピン非局在型の有機中性ラジカルディスコティック液晶性分子の開発」です。
    2011年4月21日に大阪で授賞式が執り行われました。(2011.4.22)
    左の画像をクリックすると拡大画面を表示できます。
  • CrystEngCommにアクセプトされた下記の論文が、webで公開されました。
    リンクはこちら。是非ご一読ください。(2011.4.22)

    論文題目: Proton-transfer salts between an EDT-TTF derivative having imidazole-ring and anilic acids:
    Multi-dimensional networks by acid-base hydrogen-bonds, π-stacks and chalcogen atom interactions
    著者: 村田剛志、焼山佑美、中筋一弘、森田 靖
    概要: 分子間水素結合が可能な官能基を導入したTTF誘導体とアニル酸類とのプロトン移動型塩の合成・多次元ネットワーク構造に関する研究成果。
        構造や電荷状態の制御を可能にする水素結合相互作用の役割を具現化している。
    CrystEngComm. 2011, 13, 3689-3691
  • 研究室に博士後期課程1年の和佐 英樹くん、学部4年の川上 優貴くんが新たに加わりました。(2011.4.1)
  • 「Annual Report of Osaka University -Academic Achievement- 2009-20010(大阪大学英文研究年報)」の「100 Papers Selection(論文100選)」に採択された下記の論文に関する記述が大阪大学HP上に掲載されました。Annual Report へのリンクはこちら。(2011.3.12)
    (当グループの大阪大学英文研究年報の過去の受賞歴はこちら)

    今回の受賞題目: Three-dimensional Intramolecular Exchange Interaction in A Curved and Non-alternant π-Conjugated System: Corannulene with Two Phenoxyl Radicals
    著者: Ueda, A.; Nishida, S.; Fukui, K.; Ise, T.; Shiomi, D.; Sato, K.; Takui, T.; Nakasuji, K.; Morita, Y.
    論文: Angew. Chem. Int. Ed. 2010, 49, 1678-1682
  • 実験室に METTLER TOLEDO 製のクーリングシステムが導入されました。 (2011.3.10)
    詳細はこちらをクリックしてください。
  • 先日、Chem. Asian J. にアクセプトされた「シアノ基を置換した6-オキソフェナレノキシル中性ラジカルについての論文」が Web 上に公開されました。
    西田辰介 博士(平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員)、仮屋薗和貴 君(修士課程2年)および山中あずささん(平成21年3月修士課程修了)が
    中心となって行った研究です。リンクはこちら。是非ご一読ください。(2011.3.2)

    "Electronic Stabilization Effect of Spin-Delocalized Neutral Radical: Synthesis of An 8-Cyano-6-oxophenalenoxyl Derivative and
    Quantitative Evaluation of the Electronic-Spin Structure in terms of Resonance Structures"
    Nishida, Shinsuke; Kariyazono, Kazuki; Yamanaka Azusa; Fukui, Kozo; Sato, Kazunobu; Takui, Takeji; Nakasuji, Kazuhiro; Morita, Yasushi
    Chem. Asian J. 2011, 6, 1188-1196
  • 実験室に METTLER TOLEDO 製の温度コントローラが導入されました (2011.2.25)
    詳細はこちらをクリックしてください
  • 我々が研究してきた縮合多環型の中性ラジカル、フェナレニルに関する論文が、 Nature Chemistry の "Perspective" としてWeb上に公開されました!!
    フリーでダウンロードできます。リンクはこちら。是非ご一読ください。(2011.2.23)

    "Synthetic organic spin chemistry for structurally well-defined open-shell graphene fragments"
    Morita, Yasushi; Suzuki, Shuichi; Sato, Kazunobu; Takui, Takeji
    Nature Chemistry 2011, 3, 197-204
  • 先日、J. Phys. Chem. Lett. にアクセプトされた大阪市立大学大学院理学研究科の佐藤和信 教授、工位武治 特任教授との共同研究の成果がWeb上に公開されました。吉野共広 さん(博士課程3年)および西田辰介 博士(平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員)が中心となって行いました。リンクはこちら。是非ご一読ください。(2011.2.12)

    "ESR and 1H-,19F-ENDOR/TRIPLE Study of Fluorinated Diphenylnitroxides as Synthetic Bus Spin-Qubit Radicals with Client Qubits in Solution"
    Yoshino, Tomohiro; Nishida, Shinsuke; Sato, Kazunobu; Nakazawa, Shigeaki; Rahimi, Robabeh; Toyota, Kazuo; Shiomi, Daisuke; Morita, Yasushi; Kitagawa, Masahiro; Takui, Takeji
  • 我々が研究してきたフェナレニルラジカルに関する章が含まれる安定ラジカルの本
    「Stable Radicals: Fundamentals and Applied Aspects of Odd-Electron Compounds」
    (edited by Robin Hicks, John Wiley & Sons Ltd., West Sussex, 2010)が、Angew. Chem. Int. Ed. の「Book Reviews」に取り上げられました。
    (2011.2.7)
  • シアノ基を置換した6-オキソフェナレノキシル中性ラジカルについての論文が、Chem. Asian J.にアクセプトされました。
    この中性ラジカルは、シアノ基の電子的効果により空気中での高い安定性を有していることを実験的・理論的に明らかにしました。さらに、当研究グループで開発したMO-based VB法による共鳴構造式を用いた定量的議論についての詳細を初めて記述しました。
    西田辰介 博士(平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員)、仮屋薗和貴 君(修士課程2年)
    および山中あずささん(平成21年3月修士課程修了)が中心となって行った研究です。
    近日中にWeb上に公開される予定です。是非ご一読ください。(2011.2.1)

    "Electronic Stabilization Effect of Spin-Delocalized Neutral Radical: Synthesis of An 8-Cyano-6-oxophenalenoxyl Derivative and
    Quantitative Evaluation of the Electronic-Spin Structure in terms of Resonance Structures"
    Nishida, Shinsuke; Kariyazono, Kazuki; Yamanaka Azusa; Fukui, Kozo; Sato, Kazunobu; Takui, Takeji; Nakasuji, Kazuhiro; Morita, Yasushi
  • 大阪市立大学大学院理学研究科の佐藤和信 教授、工位武治 特任教授との共同研究の成果が J. Phys. Chem. Lett. にアクセプトされました。
    分子スピン量子コンピュータに向けた電子-核スピン量子ビット系として、新規なフッ素置換ジフェニルニトロキシドの合成とESR / 1H-, 19F-ENDOR / TRIPLE測定を行った研究成果です。
    吉野共広 さん(博士課程3年)および西田辰介 博士(平成17年3月理学博士の学位取得、現 大阪市立大学理学研究科博士研究員)が 中心となって行いました。
    近日中にWeb上に公開される予定です。是非ご一読ください。(2011.1.25)

    "ESR and 1H-,19F-ENDOR/TRIPLE Study of Fluorinated Diphenylnitroxides as Synthetic Bus Spin-Qubit Radicals with Client Qubits in Solution"
    Yoshino, Tomohiro; Nishida, Shinsuke; Sato, Kazunobu; Nakazawa, Shigeaki; Rahimi, Robabeh; Toyota, Kazuo; Shiomi, Daisuke; Morita, Yasushi; Kitagawa, Masahiro; Takui, Takeji

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