イリー大聖堂
バーミンガムやコベントリーといった大都市は迂回しノッティンガムあたりから始めてはどうであろうか。ノッティンガムの北にはロビンフッドで有名なシャーウッドの森があり、そこにはその下でロビンフッドとマリアンがいつも待ち合わせたと言うメイジャー・オークという巨木がある。
イリー大聖堂や、リンカーン大聖堂を訪れ、その後北上しヨークに行く。有名なヨーク・ミンスターは言うまでもないか、ヨークには国立鉄道博物館があり鉄道ファンには見逃せない。
ヨークからは北海に面するリゾート地、スカボロー、そして大聖堂や大学のあるダラム(Durham)を経てタイン河の線まで北上し、ローマ軍が築いたカーライルからニューカースル・アポン・タインに至るイギリス版の万里の長城、ハドリアヌスの防塁とその要塞跡を見学すると良い。そのためには北タイン河と南タイン河の合流するヘクサム(Hexham)を訪れると良い。その周辺にはチェスターズやハウスステッドというローマ軍の要塞跡や城壁がある。
(写真:ダラム大聖堂)
北イングランドの景勝の地はケジック(Keswick)を中心とする湖水地帯。 箱庭のような美しい自然がそこにある。19世紀のイギリスロマン派の文人たちがこよなく愛した地域である。ロマン派の大詩人、ウイリアム・ワーズワスの住んだダヴ・コテッジや、彼が晩年暮らした壮大な庭園を持つライダル・マウントはこの地にある。彼もまたこの地に眠っている。この美しい自然のいたるところは、イギリスの自然保護団体、ナショナル・トラストの所有管理下にあるとのこと。