愛知工業大学工学部応用化学科の紹介
愛知工業大学 応用化学科
1.応用化学科の歴史
名古屋電気大学が昭和34年(1959年)4月に中部地方で初めての工科系単科大学として開始した翌年35年(1960年)4月に応用化学科は開設され、同時に名古屋電気大学は愛知工業大学と改称されました。 応用化学科は、佐々木熊三教授を主任に入学生39名(定員数20名)で、名古屋市千種区若水町(現在の名電高所在地)からスタートし、昭和38年には初めての卒業生を社会に送り出しました。昭和41年度には、大学院修士課程,応用化学専攻が設置され、また昭和44年には、大学が現在の八草キャンパスに移転されるのに伴い、応用化学棟(3号館本館)が完工されました。昭和46年度には愛知工業大学附属環境工学研究所が設立され、昭和47年には応用化学棟3号館別館が完工され、多様化する社会の要請に応えられる体制がようやく整ったのであります。佐野 惈教授と鶴泉彰恵教授が中心に環境工学研究所は、産業界との協同により、環境問題の解決に向けて、さまざまな役割を果たしてきました。その後、昭和56年度には、3号館の増築が行われ、現在の本館の学生実験室と講義室が整備されました。また、この年、12月12日に応用化学科開設20周年記念行事が行われました。また開設20周年記念誌が刊行され、開設以来の応用化学科の歴史を刻んでいます。またこの間の応用化学科卒業生数は、1750名を越えております。 化学工業界は素材産業としての大量生産の時代から質の充実強化(新素材)の時代へと変化するのに対応した教育を応用化学科では取り組み成果をあげてきました。環境工学研究所が開設された20年後の平成4年に、総合技術研究所が開所されて、環境工学研究所を発展的に解消し、吸収合併されました。教育・研究の学際化・広域化と産業界からの要請の多様化、先端技術の専門化に対応して、平成16年には学科の再編が行われ、応用化学科に応用化学専攻が設置されました。また5年後の平成21年には、人を含む生物と環境との関わりや生活の質の向上に重点が置かれる社会情勢に対応した学生を化学技術者として社会に送り出すために、応用化学科にバイオ環境化学専攻が新設され、2専攻となりました。この年、101名の応用化学専攻、57名のバイオ環境化学専攻の学生が入学しました。平成22年には、3号館に耐震補強工事が実施され、以後古くなった実験室などの改修工事が順次行われています。応用化学科はこれまでに6154名の卒業生と、374名の大学院生を社会に送り出しております。現在、東海地区をはじめ全国の企業で活躍しています。海外で活躍する卒業生も多いです。平成27年10月3日には、開設55周年記念式典を開催しました。 現在応用化学科は、応用化学専攻とバイオ環境化学専攻の2専攻からなり、応用化学科の16名の教員は各専攻4グループ(2名1グループ)に分かれて、研究教育を実施しています。 | ||
2.応用化学科の教育目標
応用化学科の両専攻は密接な協力のもと、主に材料化学に関する教育と研究を行っており、車の両輪として機能しています。1~2年は、ほとんど共通のカリキュラムで授業を行い、3~4年は、応用化学専攻では社会生活に関する材料化学を、バイオ環境化学では生命や環境に関する材料化学を理解するためのカリキュラムを提供しています。入学後希望すれば2年の終わりに、専攻を変わることもできます。応用化学専攻とバイオ環境化学専攻は、別々に学生募集を行い、入試をしていますが、別々のカリキュラムではなく1つのカリキュラムで教育を行っています(カリキュラム参照)。一方の専攻に入学しても、他方の専攻の授業を受けることができます(他専攻履修)。どちらの専攻でも、材料化学からバイオまでの広い範囲をカバーした講義科目を用意しています。とことん1つのことを追求するスペシャリストでも、オールラウンダーでも満足できるカリキュラムを提供しています。 私たち応用化学科は、特に、以下の教育目標に基づき、次世代の我が国の産業の発展を担うにふさわしい、豊かな知性と人間性を備えた化学技術者・研究者の育成を目指しています。 (1)豊かな教養と人間性を備えた化学技術者を育成します。 (2)得られた化学知識を正しく活用できる人材を育成します。 (3)化学に関する広範な知識をもち、広い視野に立ってものごとを判断できる人材 を育成します。 (4)環境に調和した化学を考え社会の持続的発展に貢献できる人材を育成します。 (5)化学技術に関する深い専門知識をもち、企業で活躍できる人材を育成します。 | ||
3.応用化学専攻とバイオ環境化学専攻で取得できる資格
» 高等学校教諭一種免許状(理科) 教職科目修得により、所定の手続申請をし、卒業時に取得できます。 » 危険物取扱者(甲種) 指定科目の修得により、受験資格を得られます。 » 毒物劇物取扱責任者 卒業後、申請により取得できます。 | ||
4.大学院・工学研究科
» 博士前期課程 材料化学専攻 急速な技術革新の流れの中で、先端材料に関わる分野は特に重要であり、そのニーズは多岐にわたり、その先端技術に応える多くの新素材開発のためにシーズが強く求められています。これらの社会的趨勢を踏まえて、その基礎を形成する6つの大講座、「エネルギー材料化学」、「無機材料化学」、「有機材料化学」、「バイオ材料設計・合成化学」、「計測材料設計化学」、「有機材料設計・合成化学」が設置されています。学部での成績次第で、推薦で大学院への進学が可能です。また、奨学金やティーチングアシスタント制の活用によって、金銭面でも安心して進学出来ます。 » 博士後期課程 電気材料工学専攻 機能性材料開発工学大講座では、先端材料の開発に関わる基礎化学をはじめ、高性能、高機能を有する無機、有機、複合材料ならびに生体機能材料の開発とその製造方法、構造物性、加工技術などに関する教育・研究をします。 | ||
5.応用化学科の主な就職先
» 応用化学専攻:製造業50%、進学16%、サービス14%など » バイオ環境化学専攻:製造業56%、進学20%、サービス10%など 詳しい応用化学科の就職・進路状況はこちら | ||
連 絡 欄
☎ 0565-48-8121 内線 2200 Fax 0565-48-0076
更新:2015/09/07