河辺 義信
「自分の書いたプログラムにバグがないことを,どうすれば保証できるのだろう?」「最近はインターネットで買い物ができて便利だけど,安全性に問題はないのだろうか?安心させてくれるといいのだけれど…」...こうした疑問に答えるのが,さまざまなコンピュータシステムの正しさを証明する手法,フォーマルメソッド(形式手法)です.たとえば,インターネット電子投票システムから個人情報漏洩が起きないことを,フォーマルメソッドで証明できます.我々の研究室では,セキュリティプロトコル・ウェブサービス・分散システム・組み込みソフトウェアなどを,正しく・安全に作る技術を研究しています.なかでも,匿名性(個人情報が漏れないこと)の検証理論や,通信プロセス理論に基づくネットワークプログラミング言語の開発,分散システム・アルゴリズムの形式検証に,力を入れています.

