各社のUNIXでサポートされているコマンドのうち、ハードウェア
依存性のあるものを除いたおおかたのコマンドをとりあげました。
コマンド名とそのコマンドの機能、対応とそして書式を記して
あります。
T
[U][V][W][X][Y][Z]
tabs・・・端末のタブ設定{SVR}{BSD}
『書式』 tabs [option] term
『解説』 指定したターミナル(term)のタブを設定する。
tail・・・ファイルの末尾部分の出力{SVR}{BSD}
『書式』 tail [options] [file]
『解説』 指定したファイル(file)の指定された位置以降を出力する。
talk・・・他のユーザとの会話{SVR}{BSD}
『書式』 talk user [tty]
『解説』 指定したユーザ(user)と会話をする。
tar・・・ファイルのテープ保存またはテープからのファイルの復旧{SVR}{BSD}
『書式』 tar [key] [files]
『解説』 ファイルを磁気テープ等にセーブまたはリストアする。
tbl・・・nroffおよびtroff用の表作成{SVR}{BSD}
tc・・・写植機シミュレータ{BSD}
tee・・・パイプによる接続{SVR}{BSD}
『書式』 tee [options] [files]
『解説』 標準入力から読み込み、標準入力に書き出す。この際に指定したファイル(files)にもデータを格納することができる。
telnet・・・TELNETプロトコルによるリモートシステムとの通信{BSD}
『書式』 telnet [host [port]]
『解説』 telnetプロトコルで別のホスト(host [port])と通信する。
test・・・条件判定{SVR}{BSD}
『書式』 test cond
『解説』 指定した条件式(cond)を評価し、真なら0、偽なら1をシェル変数statusに設定する。
time・・・コマンドの実行時間の出力{SVR}{BSD}
『書式』 time (cmd)
『解説』 指定したコマンド(cmd)の実行、および実行中に経過した時間、システム例で処理に要した時間、コマンド側で実行に要した時間を計測し、これを出力する。
timex・・・コマンドの実行時間、プロセスデータ、システムアクティビティの出力{SVR}
『書式』 timex [options] cmd
『解説』 コマンド(cmd)の実行時間、その他の各種データを計測する。
tip・・・他のUNIXシステムとの接続{BSD}
『書式』 tip [options] [name] [number]
『解説』 指定したシステム名(name)、または電話番号(number)で、別のUNIXと接続する。
touch・・・ファイルの最終更新日時の変更{SVR}{BSD}
『書式』 touch [options] files
『解説』 ファイル(files)の最終更新日時を変更する。
tp・・・テープアーカイバの処理{BSD}
tplot・・・グラフィックス用のフィルタ{SVR}
『書式』 tplot [options]
『解説』 プロッタ用のグラフィックスデータに変換する。
tput・・・terminfoデータベースの照会{SVR}
tr・・・文字列の変換{SVR}{BSD}
『書式』 tr [options] [string1] [string2]
『解説』 標準入力から読み込んだデータの中の指定した文字列(string1)を別の文字列(string2)に変換する。
troff・・・写植機用の文書処理{SVR}{BSD}
『書式』 troff [options] [files]
『解説』 写植機に対して入力テキストを清書して出力する。
true・・・常に真{SVR}{BSD}
tset・・・端末制御キーの設定{BSD}
『書式』 tset [options]
『解説』 最初にUNIXにログインしたときに端末をセットアップする。
tsort・・・トポロジカルソート{SVR}{BSD}
『書式』 tsort [file]
『解説』 指定したファイル(file)の内容をトポロジカルソートする。
tty・・・端末名の出力{SVR}{BSD}
『書式』 tty [options]
『解説』 ユーザの使用している端末のパス名を出力する。
U
[T][V][W][X][Y][Z]
ul・・・アンダーライン付与{BSD}
umask・・・ファイル作成時の保護モードの設定{SVR}
『書式』 umask [ooo]
『解説』 ファイルの保護モードのマスク(ooo : 8進数3文字)を指定する。
unalias・・・コマンドの別名設定の解除{CSH}
『書式』 unalias strings
『解説』 指定したパターン(strings)の別名をすべて無効にする。
uname・・・UNIXシステムの名称出力{SVR}
『書式』 uname [options]
『解説』 現在使用しているUNIXのシステム名を出力する。
uncompress・・・圧縮ファイルの復元{SVR}{BSD}
『書式』 uncompress [options] [files]
『解説』 compressコマンドで圧縮したファイル(files)を復元する。
unexpand・・・スペースをタブに置換する{BSD}
『書式』 unexpand [option] [files]
『解説』 指定したファイル(files)の空白をタブにする。
unget・・・直前のSCCSファイルに対するgetの取り消し{SVR}{BSD}
uniq・・・ファイル内の重複行の出力{SVR}{BSD}
『書式』 uniq [options] [infile [outfile]]
『解説』 ソートされたファイル中の重複している行を除いて出力する。
units・・・単位変換{SVR}{BSD}
『書式』 units
『解説』 数の単位を対話形式で変換する。
unpack・・・圧縮ファイルの復元{SVR}
『書式』 unpack files
『解説』 packコマンドで圧縮されたファイル(files)を復元する。
unset・・・シェル変数値の設定の解除{CSH}
『書式』 unset vars
『解説』 指定したパターンに一致したシェル変数を無効にする。
unsetenv・・・環境変数値の設定の解除{CSH}
『書式』 unsetenv vars
『解説』 指定したパターンに一致する環境変数を無効にする。
uptime・・・システムが起動された時間、稼働時間、ユーザ数、ロードアベレージの出力{BSD}
『書式』 uptime
『解説』 システムが起動されてからの時刻、稼働時間・ユーザ数・ロードアベレージを出力する。
usage・・・コマンドの解説と使用法の出力{SVR}
『書式』 usage [options] [cmd]
『解説』 指定したコマンド(cmd)の説明や使用例を検索して出力する。
users・・・ログイン中のユーザ名の出力{BSD}
『書式』 users
『解説』 現在システム上に存在するユーザのログイン名を出力する。
uucp・・・UNIXシステム間のファイルの転送{SVR}{BSD}
『書式』 uucp [options] sfiles dfiles
『解説』 UNIXシステム間でファイル(sfiles--->dfiles)を複写する。
uudecode・・・ファイルの複号化{BSD}
uuencode・・・ファイルの暗号化、復合化{BSD}
uulog・・・uucpとuuxの状況出力{SVR}{BSD}
『書式』 uulog [options]
『解説』 /usr/spool/uucp/LOGFILEに格納されたuucp,uuxの情報を要約して出力する。
uuname・・・他のUNIXシステムのuucp名の出力{SVR}
『書式』 uuname [option]
『解説』 uucpコマンドが認識しているUNIXのシステム名を出力する。
uupick・・・転送されたファイルの許可または不許可{SVR}
uusend・・・リモートシステムへのファイルの転送{BSD}
『書式』 uusend [option] sfile sys1!sys2!・・・!sysn!dfile
『解説』 リモートシステム上にファイルを転送する。
uustat・・・uucpの状況出力{SVR}
『書式』 uustat [options]
『解説』 uucpのジョブの状況を出力し、ジョブを制御する。
uuto・・・他のUNIXシステムへのファイルの転送{SVR}
『書式』 uuto [options] source dest
『解説』 UNIXシステム間でファイル(source:元、dest:先)を転送する。
uux・・・他のUNIXシステムでのコマンドの実行{SVR}{BSD}
『書式』 uux [options] [sys!] cmds
『解説』 指定したシステム(sys)でコマンド(cmds)を実行する。
V
[T][U][W][X][Y][Z]
val・・・SCCSファイルの検索{SVR}
vc・・・バージョン管理{SVR}
vfontinfo・・・フォント情報の出力{BSD}
vgrind・・・プログラムソースリストのtroff用変換{BSD}
vi・・・viエディタ(フルスクリーンエディタ)の起動{SVR}{BSD}
『書式』 vi [options] files
『解説』 指定したファイル(files)を編集するためにフルスクリーンエディタviを起動する。exエディタを基本とした機能がある。
view・・・viエディタの書き込み禁止モードでの起動{SVR}{BSD}
『書式』 view [options] files
『解説』 読み込み専用モードでviエディタを起動する。オプションやファイルの指定は、viコマンドに同一である。
vlp・・・LISP言語のプログラムソースリストのnroff,troff用変換{BSD}
vmstat・・・仮想メモリの状態出力{BSD}
W
[T][U][V][X][Y][Z]
w・・・現在ログイン中のユーザの実行コマンドの出力{BSD}
『書式』 w [options] [user]
『解説』 現在ログインしているユーザ名や実行しているコマンドなどのシステム状況を出力する。
wait・・・プロセスの終了待ち{SVR}{BSD}
『書式』 wait
『解説』 すべてのプロセスが終了するのを待って、異常終了に関する出力をする。
wall・・・全ユーザへのメッセージの送信{SVR}{BSD}
『書式』 wall [file]
『解説』 全ユーザに対して標準入力から読み込んだメッセージを送る。
wc・・・ファイル中の文字数、単語数、行数の出力{SVR}{BSD}
『書式』 wc [options] [files]
『解説』 指定したファイル(files)の行数、単語数、大文字を出力する。複数のファイルを指定した時には、全ファイルを通しての合計も出力する。
what・・・SCCSファイル内の文字の識別・オブジェクトファイルのバージョン出力{SVR}{BSD}
whatis・・・コマンドの簡単な説明の出力{BSD}
『書式』 whatis cmds
『解説』 指定したコマンド(cmds)の簡単な説明(ヘッダライン)を出力する。manコマンドの-fオプションと同じ働きをする。
whereis・・・プログラムのソース、バイナリ、マニュアルの各ファイルの存在場所の出力{BSD}
『書式』 whereis [options] files
『解説』 指定したファイル(files)のソース、オブジェクト、マニュアル・セクションの所在を出力する。
which・・・コマンドの所在の出力{BSD}
『書式』 which [names]
『解説』 指定した名前(names)で実行されるファイル名を表示する。aliasやpathでの設定にも対応する。
who・・・現在ログイン中のユーザ名の出力{SVR}{BSD}
『書式』 who [options] [file] [am i]
『解説』 システムのユーザの情報を出力する。
whoami・・・現在のログイン名を出力{BSD}
write・・・特定のユーザへのメッセージの送信{SVR}{BSD}
『書式』 write user [tty]
『解説』 標準入力から読み込んだメッセージを相手のユーザ(user)の端末に出力する。
X
[T][U][V][W][Y][Z]
xargs・・・引数リストの作成およびコマンドの実行{SVR}
xget・・・秘密メールの受信{BSD}
xsend・・・秘密メールの発信{BSD}
xstr・・・C言語プログラム中の共有文字列の出力{BSD}
『書式』 xstr file
『解説』 C言語のソースファイル(file)から共有文字列を出力する。
Y
[T][U][V][W][X][Z]
yacc・・・コンパイラコンパイラ{SVR}{BSD}
『書式』 yacc [options] file
『解説』 コンパイラコンパイラを実行する。
yes・・・文字列の繰り返し出力{BSD}
『書式』 yes [str]
『解説』 指定した文字列(str: 省略時はy)を繰り返し出力する。
Z
[T][U][V][W][X][Y]
[T]
[U]
[V]
[W]
[X]
[Y]
[Z]
[A〜Cのコマンド]
[D〜Gのコマンド]
[H〜nのコマンド]
[O〜Sのコマンド]