戸伏 壽昭
形状記憶合金と形状記憶ポリマーは通常の材料の100倍の大変形を与えても元の形状に戻ります。この形状回復は温度変化に伴う材料の内部構造の変化で生じます。形状記憶合金では特に大きな復元力を利用することが出来ます。形状記憶ポリマーでは特に大きな形状の変化を利用することが出来ます。これらの特性を利用した応用が産業、医療・福祉、生活関連などの分野で行われており、省資源や省エネルギーに貢献しています。応用では、形状記憶素子を上手に設計する必要があります。形状記憶素子の設計において重要な材料の力学特性、繰返し変形特性、疲労特性などの研究を世界に先駆けて行っています。得られた研究成果は世界的に高く評価されており、国際共同研究などを展開しています。研究成果の一部を画像で示します。