三宅 慶明
1.機械工学科では、人力飛行機の研究に取り組んできており、夏に琵琶湖で開催される鳥人間大会に2007年から参加しています。この飛行機は長さ約8m、幅約28mという大きなものですが、重量が約34kgという超軽量の飛行機です。実際の航空機と同様の空気力学、構造力学、飛行力学、制御工学、推進工学等を元に、卒業研究を行う4年生が中心になり、同好会メンバーも協力して機体の設計・製造、飛行試験等を行います。
2.人力飛行機の課題はパイロットの操縦訓練です。飛行安全の観点から、陸上での試験飛行では、あまり大胆な飛行試験や訓練を行うことはできません。そこで、フライトシミュレータ技術動向の調査研究、人力飛行機を模擬できる柔構造航空機のリアルタイム数値シミュレータの研究開発を実施してゆきます。
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教授 三宅 慶明
専門分野 航空工学
制御力学 数値解析
担当授業科目 エネルギー変換工学
数値解析 設計工学
所属学会 日本流体力学会
日本電熱学会 日本ガスタービン学会
取得学位 工学博士(2009/09 京都大学)
自己PRメッセージ
 航空機メーカでジェットエンジンの設計・開発を担当し、 特に電子計算機を利用して、計算空気力学、電子制御、設計の自動化・最適化に取り組んできました。また、それらを適用した実機の運用試験に参加し、具体的な経験を積んできました。
教育・研究基本方針
実際的・具体的な教材ないしコンピュータ上のシミュレーションモデルを用い、実感のもてる教育を行うとともに、いろいろな場面で計算機を使いこなせる人材の育成を実施してゆきます。
在学生に向けたメッセージ
 機械は大体が壊れるものです。 壊れたときこそ未知の世界を知る好機です。論理的にその原因を考え、その謎を解き明かす楽しさを是非堪能してください。
高校生,受験生に向けたメッセージ
 情報工学や電子工学が正面で活躍していますが、それを具体化するためには、それを収納する箱から始まって、製造する機械、運ぶ機械、必要なエネルギーを生み出す機械、最後は廃却・リサイクルする機械まで、機械工学はそのインフラとして必須のもです。この世界がどのようなものでできているか、全体像をよく見据えてください。