松井 良介
金属の粉末を焼き固めてかたまりにする粉末冶金と塑性加工という二つの方法を使って,ひとつの材料の中で違った性質を持つ材料を製造する方法について研究しています.現在は形状記憶合金という,大きく変形させても温めると元の形に戻るユニークな材料を使い,材料の中で元に戻る温度が変化する性質を持たせることに成功しています.この方法で製造した新しい形状記憶合金は,医療やロボットの分野などで応用できます.加えて,人工衛星をはじめとする形状記憶合金の応用や防食処理(サビができにくくするための処理)についても研究しています.写真は粉末冶金の最中の状態(赤く見えるのが黒鉛型.この中に形状記憶合金の粉末が入っています.)と塑性加工のための熱間押出し装置を撮影したものです.
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准教授 松井 良介
専門分野 材料力学
弾塑性力学 材料工学
担当授業科目 材料力学(1MP)
プログラミング(1MM) 機械工学実験(3MM)
所属学会 日本機械学会
紛体粉末冶金協会 形状記憶合金協会
取得学位 博士(工学)(2009/03 広島大学)
自己PRメッセージ
身の回りにあるモノの材質や構造の理由を考えると,機械工学のおもしろさを理解できます.学生の皆さんには身の回りで様々な発見をしてもらえるよう努めます.
教育・研究基本方針
今学習していることが将来どう役立つかを理解してもらいながら講義を進めます.研究ではシーズの提案ではなく,応用先を見据えることを念頭に取り組んでいます.
在学生に向けたメッセージ
わからないことはそのままにせず,積極的に質問してできる限り早く理解するように心がけましょう.
高校生,受験生に向けたメッセージ
大学や学部の選択は,今後の人生に大きく影響するため慎重に考えましょう.将来の姿を思い描いた時,ものづくりをしたいと思ったら機械工学はきっと役立ちます.