藤村 俊夫
昨今の自動車を取り巻く環境の中で、エネルギーセキュリティー、大気汚染、地球温暖化が最重要課題であり、これらに対応するため自動車の低燃費化、CO2削減、排気ガスのクリーン化が急務となっています。動力工学研究室の主要なテーマとしては、①ディーゼルエンジンの燃費性能の更なる向上と、排気ガスのクリーン化を可能とする低流動・低圧縮燃焼コンセプトの確立、②ガソリンエンジンの高圧縮比化による燃費改善技術の確立(具体的には課題となる、異常燃焼メカニズムの解明とその対策)、③エンジン内の熱輸送(ヒートパイプ)による冷間時機械損失の低減があげられ、その他を含めエンジンの効率改善に関わる全8テーマを推進しています。シーズ探索にはじまり、量産化に反映できる新技術の研究・開発を進めたいと考えています。