New Design of a Multi-Channel Micro Cell for Simultaneous Analysis in the Flow-Injection Method

T. Sakai, N. Teshima, M. Sakashita, N. Ura
Analytical Sciences, 16, 251, (2000).

緒言

フローインジェクション(FI)法は、反応試薬の少量化、分析の迅速化、精度向上、簡便化など、多くの特長を有している。しかしその反面、FI法は一般に分離機能を有していないので多成分分析は困難である。そこでFI法における高機能化を目的として同時定量が可能なマルチチャンネル型フローセルの設計を行った。

実験操作

















Fig. 1 四連フローセル構造と溶液の流れ


CS: 塩酸キャリヤー
BS: バッファー溶液(pH4)
RS1: Nitro-PAPS
RS2: Nitro-PAPS + アスコルビン酸
RS3: Nitro-PAPS + バッファー(pH11)
FC1: Cu検出
FC2: Cu + Fe検出
FC3: Cu + Fe + Zn検出






結果

•4つのセル室を持つマルチチャンネル型フローセルを試作した 。
•ピリジルアゾ化合物と鉄、銅、亜鉛とのキレート生成反応を用いた3成分同時定量が可能になった 。