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電気学科の紹介

■電気学科の歴史

 私たち電気学科のルーツは、大正元年(1912年)にさかのぼります。日本アルプスを控え、水力発電の中枢ともいえるこの中部地方で、 業界からの電気技術者養成の切望に答える形で「名古屋電気学講習所」が創設されたのが始まりです。その後、名古屋電気学校となり、 昭和34年に4年生大学に昇格して、中部地方で初の工科系単科大学となったのち、翌35年に「愛知工業大学」と改称されました。このように100年を 超える歴史を持つ電気学科の約2万人の卒業生は、東海地区をはじめ、全国の企業や研究所で活躍しています。



■電気学科の教育目標

 私たち電気学科は、ものづくりに携わる電気・電子情報技術者として必要な基礎及び専門知識の獲得と、健全な倫理観・豊かな人間性を 基盤とする科学的な思考に基づいた応用力と実践力の養成を教育目的としています。この目的達成のため電気学科では、工学全般及び専門分野の 基礎学力の養成に加えて、実践的な応用力・技術力の向上を図り、さらに未知なる課題に取り組む創造力・挑戦力の獲得を目標としたカリキュラムを 用意しています。具体的な教育目標は以下の通りです。

(1)エネルギー・環境の基礎及び専門知識を修得し、電気主任技術者などの資格を取得する。
(2)計測・制御の基礎及び専門知識を修得し、信号の計測と機器制御能力を習得する。
(3)材料・物性の基礎及び専門知識を修得し、柔軟な応用力を習得する。
(4)通信に関する基礎及び専門知識を修得し、無線技術士及び電気通信技術者の資格を取得する。
(5)ハード(電子回路等)の設計とソフト(マイコンやFPGA等)のプログラミング能力の習得する。
(6)IC・電子部品等の電子デバイスに関する基礎及び専門的な知識を修得し、電子システムの設計能力を習得する。


■電気工学専攻と電子情報工学専攻で取得できる資格

 ※の資格は指定された科目を履修し卒業することで取得できます。ただし電気主任技術者は実務経験が必要です。

【電気工学専攻】
資格名 内容
電気主任技術者※ 発電所や工場、ビル等の電気設備の工事や維持、運用が出来ます
第一級陸上無線技術士
(科目免除)
無線技術士試験の「無線工学の基礎」の科目が免除になります
高等学校教諭一種免許状※ 工業と情報の免許状が取得できます


【電子情報工学専攻】
資格名 内容
第一級陸上特殊無線技士※ 携帯電話基地局のような陸上無線設備の管理や運用が出来ます
第二級海上特殊無線技士※ 国内の港と港を結ぶ船舶や海岸局の無線設備が扱えます
第一級陸上無線技術士
(科目免除)
無線技術士試験の「無線工学の基礎」の科目が免除になります
電気通信主任技術者
(科目免除)
主任技術者試験の「電気通信システム」の科目が免除になります
高等学校教諭一種免許状※ 工業と情報の免許状が取得できます

無線従事者の免許申請については、東海総合通信局のこちらのページを参照してください。
申請書のダウンロードは、こちらのページからできます。
無線や電気通信の免許申請(受験申込)に必要な「科目履修証明書」は、大学発行の「成績証明書」でOKです。



■大学院・工学研究科

【博士前期課程 電気電子工学専攻】

 「電気エネルギー工学」「情報通信システム工学」「材料・デバイス工学」「電子情報システム工学」の4つの大講座からなる、大学院工学研究科・電気電子工学専攻では、最新鋭の研究・実験設備を駆使し、電気電子工学の高度な専門知識、問題解決能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を身に付け、独創的で幅広い専門知識を備えた技術者の育成を目指しています。学部での成績次第で、推薦で大学院への進学が可能です。推薦で進学した場合、入学金が全額免除となり、授業料も一部免除になります。


【博士後期課程 電気材料工学専攻】

 博士後期課程の電気材料工学専攻は「電気・電子システム工学」「情報通信システム工学」「材料プロセス・デバイス工学」「機能性材料開発工学」の4つの大講座から構成されています。このうち、「機能性材料開発工学」は、応用科学科の教員からなる大講座です。各講座は、専門領域での教育・研究はもちろん、講座間相互に緊密な連携を保ちながら、横断的な教育と研究を行っています。


■電気学科の主な就職先

 1.メーカー(電気エネルギー、電気電子機器、電子デバイス、自動車関連、航空機関連、産業機械、金属加工等)
 2.建設業(電気工事、通信設備工事、プラント設備工事等)
 3.その他(商社、ソフトウェア、情報通信、エンジニアリング、メンテナンス、輸送、公務員等)