●CVI法による発泡Ni多孔体へのグラファイトの析出と特性評価 |
環境にやさしい自動車を目指し、ハイブリット車、電気自動車、燃料電池車などの開発が進められています。リチウムイオン二次電池を自動車の動力源として用いるためには、さらなる大容量化に加え、高い電流下でも動作するようにしなければなりません。現在、リチウムイオン二次電池には負極用材料として主に天然黒鉛が使われています。しかし、従来の黒鉛は高いエネルギー密度下の特性はそれほどよくありません。 この点を解決するために、我々の研究室では、パルスCVIという方法を用いた高性能黒鉛の合成を検討しています。通常、黒鉛の生成には2800℃程度の高温を必要としますが、本手法では1000℃以下での低温で比較的結晶性のよい黒鉛粒子を合成することができ、天然黒鉛よりも結晶を小さくすることができます。本研究で得られた粒子は従来の黒鉛と同じ容量、挙動を示しながら、図に示したように高エネルギー密度下での性能に優れていることを見出しています。 |
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