NL・SLP合同研究発表会 参加報告

2025.12.19

愛工大徳久研究室のB4の肥田です。2025年12月15日〜12月17日に開催されたNL・SLP合同研究発表会で発表いたしました。

本学会の詳細:NL・SLP合同研究発表会 公式サイト

学会名・開催日程・開催地

  • 学会名:第27回音声言語シンポジウム(SP/SLP) 兼 第12回自然言語処理シンポジウム(NL/NLC)
  • 開催日程:2025年12月15日〜12月17日
  • 開催地:京都テルサ

発表

「エージェントの発話とジェスチャによる調理動画支援システムの構築」というタイトルで口頭発表しました。

発表風景
研究内容

調理動画には、映像内に含まれる情報量が多い一方で、視覚的な注意喚起が十分でないという課題があります。 しかしながら、視聴者の理解を深めるための情報補足という観点から調理動画を支援する研究は、これまであまり行われていません。 そこで本研究では、料理番組のようにエージェントが調理の補足説明や注意喚起、助言を行うことで、視聴者の理解を支援する動画システムの構築を目指しています。 研究で提案しているシステムの概要は こちら にまとめています。

印象に残った発表・講演

全体で32件の発表・講演があり、どれも大変勉強になる研究ばかりでしたが、その中でも特に興味を持った発表についていくつか紹介いたします。

言語モデルのマルチモーダル言語理解能力

渡辺太郎先生(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授)による招待講演です。「LLMはどれくらい言語を理解しているのか?」について、さまざまなベンチマークを交えながら講演が行われました。 講演では、遅延を極力抑えた同時通訳の事例や、指定された単語を特定の順番で用いて文章を生成できるのかといった検証を通して、言語の構成要素をどの程度理解しているのかが紹介されました。 また、ボディランゲージ(顔の表情)の理解や、動画からどのような声を出しているのかがわかるのかといった観点からも、言語理解の在り方について議論されていました。 「言語を理解しているとはどういうことか」を改めて考えさせられる講演であり、普段の研究や日常生活で利用している言語モデルの課題を、より具体的にイメージすることができました。

『日本語諸方言コーパス』に対する音素転記を活用した方言識別と標準語転記

本多智揮氏(京都大学 情報学研究科知能情報学コース)による発表です。日本語の方言音声認識を対象とした研究が発表されました。 カタカナによる表音転記と標準語対訳テキストが整備された「日本語諸方言コーパス(COJADS)」を用い、両者の転記を同時に実現する方法について発表されました。 研究内容そのものについても非常に勉強になりましたが、データ量の偏りを考慮した評価設計の工夫が特に印象に残りました。地域によって収録データ量に差がある中で、方言ごとに検証用・テスト用のデータを適切に分けることで、限られたデータ条件下でも妥当な評価が行われており、実践的な研究設計として非常に参考になりました。

学会期間中の食事

学会の合間には、会場や会場周辺で食事を取る機会もありました。

箱寿司

「いづ重」箱寿司とお稲荷です。厚焼卵、えびなどなど食べるのが勿体無いぐらい鮮やかな食材が綺麗に入っています。箱寿司は初めて食べましたが、とても美味しかったです。 季節によって内容も変わるそうなので、夏にも食べに行きたいです!

箱寿司

「ぎおん徳屋」のお番茶のわらび餅です。こし餡と一緒に食べました。わらび餅中央の白い部分はお餅ではなくかき氷のようになっていて、もちもちのわらび餅としゃりしゃりした氷の組み合わせがとても美味しいです。

箱寿司

「五建 ういろ 本店」で食べた抹茶と生ういろです。ういろうは思っていたよりも柔らかく、甘すぎなくてとても食べやすかったです。

まとめ

NL・SLP合同研究発表会において口頭発表を行う機会をいただき、大変貴重な経験となりました。 発表前はうまく話せるか不安もありましたが、実際に発表を始めてみると落ち着いて説明することができたと感じています。 発表後の質疑応答に加え、その後の意見交換を通して、自身では気づくことのできなかった改善点や、今後の研究に向けた多くの示唆を得ることができ、研究に対する視野を広げることができました。 また、参加者としてさまざまな発表を聴講することで、自身の研究分野にとらわれない新たな視点や学びを得ることができたと感じています。
最後に、本発表会の開催・運営に携わってくださった先生方および関係者の皆様、日頃よりご指導いただいている先生、研究に関わってくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。また、発表を聴いてくださり、貴重なご質問やご意見をお寄せくださった皆様にも、この場を借りて御礼申し上げます。

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