第 24 回情報科学技術フォーラム(FIT2025)参加報告
はじめに
愛工大徳久研究室のB4の長谷川です。先日、2025 年 9 月 3 日(水)〜9 月 5 日(金)に北海道札幌市の北海道科学大学で開催された 第 24 回 情報科学技術フォーラム(FIT2025) に参加したので報告します。
なお、本フォーラムの公式情報は以下のページをご覧ください
FIT2025 公式サイト:https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2025/
プログラム概要
FIT2025 では一般発表だけでなく、トップコンファレンスセッションやイベントも開催されていました。
一般発表は以下に挙げているように様々な分野の発表がありました。
- モデル・アルゴリズム・プログラミング
- ソフトウェア
- ハードウェア・アーキテクチャ
- データベース
- 自然言語・音声・音楽
- 人工知能・ゲーム
- 生体情報科学
- 画像認識・メディア理解
- グラフィクス・画像
- ヒューマンコミュニケーション&インタラクション
- 教育工学・福祉工学・マルチメディア応用
- ネットワーク・セキュリティ
- ユビキタス・モバイルコンピューティング
- 教育・人文科学
- 情報システム
タイムテーブル: https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2025/abstract/data/html/program/timetable1.html
印象に残った発表
面白い発表はたくさんありましたが、ここでは特に印象残っている発表を紹介したいと思います。
動物理解のためのコンピュータビジョン
こちらはイベント企画「コンピュータビジョン・イメージメディア・パターン認識・メディア理解」での篠田 理沙さん(大阪大学大学院 情報科学研究科 特任助教)の講演です。個人的に動物が好きなのと来年度から動物の音声に関する研究をする(予定)ためこの発表を聞きにいきました。
この発表ではデータ収集コストの高い動物に関し、いかに高品質なデータを収集・整備するかや、限られたデータから精度の高いモデルを学習するかなど近年の研究事例や動物理解における課題などを交えて発表されていてとても興味深かったです。
未知の知識に対する事前学習済み言語モデルが持つ推論能力の調査
こちらはイベント企画「トップコンファレンス 2-1 データベースとデータサイエンス/自然言語処理」での坂井 優介さん(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科情報科学領域 助教)の講演です。
以前参加した NLP2025 でも発表されていたのを思い出し聞きにいきました。
この発表では言語モデルの記憶と推論を切り分けた評価手法を提案しており、知識グラフを使って入れ替えや文字列で推論能力を評価している点が非常に興味深かったです。(坂井さんの話し方なぜかすごくわかりやすい)
発表セッション
私の発表は最終日の最後のセッションでした。
「MECHA-Ja を用いた視覚言語モデルの日本の文化・常識理解度の評価」というタイトルで発表しました。
発表はとても緊張して言いたかったことを全て言えた訳ではないですが及第点だったと思います。練習していても本番になると言おうと思ってたこと飛びますね。
質疑応答ではさまざまな質問や意見をいただくことができました。質問してくださった方ありがとうございます。スライドにちゃんと質疑応答用のページを入れておいてよかったです。
ありがたいことにセッションごとに選出される FIT 奨励賞を受賞することができました!まさか取れると思っていなくて、前日の夜までスライド見直したり練習してよかったなと思っています。また研究に関わってくださったみなさまありがとうございました。
余談
初日の夜に豊橋科学技術大学、静岡大学の学生・教員の方と夜ごはんを食べにいきました!マグロでかい!
ごちそうさまです!
どの学会でもいろいろな方と交流するのは大事ですね。今回は自然言語処理だけでなく音声関係の研究をやっている方とも交流できたのがよかったです。