画像認識(顔検出)

 これまでに我々は、「色情報を使用したラベリングによる画像認識」を鉄人に応用した。
 
 しかしながら、人とのコミュニケーションをロボットがとる場合、ロボットはその人に注視する必要がある。そこで、顔の検出機能を鉄人に取り入れた。
 
 顔検出の手法は色々あるが、ここでは実時間処理が可能なスタンダードな手法である「Viola-Jones Fast Face Detection Method」を使用している。これは、矩形特徴(Haar-Like特徴)を利用した方法で、非常に簡単で高速でありながら、優れた識別能力を持つ。この手法を用いる場合、顔画像の学習データが必要だが、学習済み画像データも配布されているため、新たに多数の顔画像を集めてデータを用意する必要もない。
 
 眼には安価なC-MOSカメラを持ちいた。このカメラは30fpsの速度を持つ一般的なもので、これを320×240の解像度で使用した。
 
 この検出結果に基づき、目の中心が対象物体の中心に来るように制御を行った。
 
 
ロボットの目 人の顔が常に画面の中央に来ます
(動画WMVファイル3.75MB)
目が顔を追いかけます
(動画WMVファイル1.77MB)
 
 
 
 参考文献:P. Viola and M. Jones,"Robust Real-Time Face Detection", InternationalJournalofComputerVision, 57(2), pp. 137- 154, 2004