メールソフトの設定


海外でメールの送受信を行うには、いくつかの形態があります。
実際の設定方法を説明する前に、POPサーバとSMTPサーバについて理解してください。

POPサーバ: メールをプロバイダ内で保存しておく場所。通常の郵便で言えば、自宅の郵便ポストに該当します。
           従って、必ずメールアドレスを管理しているプロバイダのサーバを指定する必要があります。
 
SMTPサーバ:メールを送信するためのシステム。通常の郵便で言えば、郵便局に該当します。
           従って、どこのSMTPサーバを使用してもかまいません。

これらのサーバは、基本的にはインターネットにつながっていればどこからでもアクセスすることができます。
(実際にはセキュリティ上の理由でアクセスできないようにしている場合がほとんどです。)

主な送受信形態には以下の3つがあります。

Case 1. 接続先のプロバイダと、メールボックスがあるプロバイダが同じ
 
この場合は通常メールソフトの設定を変更する必要はありません。

 
Case 2. プロバイダAのAP(あるいはプロバイダBのローミングアクセス
ポイント)に接続し、
プロバイダBのメールボックスより受信する

 
この場合は、プロバイダBのPOPサーバを設定します。SMTPサーバは、プロバイダA
でもプロバイダBでもどちらでも良いです。プロバイダBのSMTPサーバであれば日本
国内の時と変更する必要が無いので楽です。しかし、プロバイダBのSMTPサーバへ
のアクセスはプロバイダAのAPからできなかったり、制限がかかっている場合があり
ます。そのような時は、一部設定の変更をしたり、プロバイダAのSMTPサーバを使用
することに成ります。なお、他のプロバイダXのSMTPサーバを使用することも可能です
が、まったく自分と無関係のプロバイダのSMTPサーバを使用するのはマナー上好ま
しくありません。

 
Case 3. プロバイダCに来たメールをプロバイダBに転送し、プロバイダA
のAPに接続して
プロバイダBのメールボックスより受信する

 
会社や大学のLAN等の場合は、外部からメールサーバへアクセスすることを禁じてい
る場合があります。そのような場合はメールをプロバイダB(あるいはA)に転送します。
もちろん、プロバイダBやAにメールアドレスがある必要があります。(プロバイダAがロ
ーミングAPの場合は、当然プロバイダAにはメールアドレスは有りません。)
送信はプロバイダB(あるいはA)のSMTPサーバから行います。プロバイダによっては
自分のメールアドレスをプロバイダB(あるいはA)の物に設定していないと送信を受け付
けない場合がありますので、そのような時にはメールアドレスはプロバイダB(あるいは
A)にし、返信アドレスにプロバイダCを設定します。

 

以下に、各種ケースにおける変更箇所をまとめました。

ダイアルアップ接続
プロバイダ 
送受信するメールアドレスのプロバイダ
GRIC ホームプロバイダ
ホームプロバイダ以外
iPASS ホームプロバイダ
ホームプロバイダ以外
AT&T Business
Internet Service
AT&T Business Internet Service
AT&T Business Internet Service 以外
AOL AOL
AOL以外

ホームプロバイダとは、ローミング時の料金を支払うプロバイダです。

 


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