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　O2 xdaは英国のmmO2が出している携帯電話一体型PDAだ。Pocket PC 2002 Phone EditionというOSを採用している。GSM900/1800の携帯電話機能を持つと同時に、PIMやe-mail、ブラウザなどのPDAとしての機能も持つ。もちろん通話もできる。今回は、このO2xdaを日本語化して使ってみた。今回利用したxdaのROMバージョンは、3.14.17 ENG。

スペック：

　大まかなスペックは以下の通りだ。GSM900/1800ということで、ヨーロッパやアジアでの利用になる。残念ながら北米では使えない。メモリはRAM64MBとPocketPCとしては大容量だ。拡張スロットはSDカード/MMC用一個しかない。ＰＩＭデータや、メール/インターネット接続のセッティングはフラッシュメモリにバックアップできる仕様だが、その他のデータのバックアップ用にＳＤカードは必要だろう。
　付属品としては、専用ケースが入っており、これはなかなか使いやすい。また、ハンズフリーイヤフォンも付いており、ハンズフリーでの通話や付属のWindowsMediaPlayerで音楽を聴くこともできる。
　携帯電話としては待ち受け時間や通話時間は短い。２日程度でバッテリー残量が少ないとの警告が出始めた。ただ、この時点ではまだバッテリー残量は50%程度あり、かなり早い時点で警告が出る仕様のようだ。なお、背面にオプションのバッテリーパックを装着すれば、２倍のバッテリー容量に拡張できる。

専用ケース	ハンズフリーイヤフォン	SIMはサイドから挿入

日本語表示：

　もちろんこのxdaは日本語をサポートしていない。しかし、サードパーティーのソフトを導入することにより、ある程度日本語が使えるようになる。日本語化するには、TimeSpaceSystem Co.,LtdのEffy-OpenEyes2.0を使用する。ただし、正式にはxdaはこの会社の動作確認機種ではないため、自己責任での利用になる。サポートされる言語は日本語、中国語、韓国語と英語になる。そのうち必要な言語を選択するが、ここでは日本語/中国語/英語のソフトをインストールしてみる。使用したのは、CPUがxdaと同じARMで、フォントの他にエンコードも含むipaq3600用のソフトだ（PocketPCの場合は、通常のWindowsパソコンと違い、CPU毎にソフトが異なる）。エンコードが無いと、ブラウザなどで日本語が表示できない。ソフトのインストールにはWindowsMe以上のPCか、Windowes98+Outlook98のPCが必要になる。PocketPCではソフトウェアのインストールや、PIMデータのやり取りはPCと行う（連携という）。ActiveSyncという連携用ソフトがxdaに付属してくるが、日本語版のActiveSyncがMicrosoftのサイトからダウンロードできるので、これを使うと良いだろう。
　Effy-OpenEyesをインストールしたところ、付属のブラウザPocket Internet Explorerで日本語が表示できるようになった。また、付属の電子メールソフトInoxでも、受信したメールが日本語で表示された。ただし、メールのリスト表示時、タイトル部分は文字コードによっては文字化けする。また、メニューまでは日本語化はされない。またPocketPCでは定番のメールソフトnPOPも試してみたが、残念ながらこちらは文字化けしてしまった。InboxではSMS(ショートメッセージ)の送受信もできる。日本語でも送受信できた。(香港のOrangeおよびVodafone Global StandardのＳＩＭで確認。すべての国でできるかどうかはわかりません。）

ブラウザで、日本語が選択できるようになる	ブラウザでの日本語表示

受信メールの題名の日本語表示	日本語メールの本文も日本語表示された	SMSも日本語で

　次に、PCのPIMデータをxdaと連携（同期）してみた。もちろんPCは日本語Windowsで、データは日本語だ。PocketPCではPCのOutlookとデータの同期ができる。同期できるのは、仕事、予定表、連絡先、メモ、受信トレイ等だ。また、ブックマークの同期もできる。これも問題なく日本語に対応した。ただし、ブックマークだけは文字化けを起こした。

予定表も日本語で表示	メモも日本語で表示	トップ画面でも予定が日本語表示されている

・・・第2回へ続く

協力：テレコム新宿店

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