Motorola A835(第1回)


http://direct.motorola.com/eng/ProductHome.asp?country=GBR&language=ENG&productid=29157

 ヨーロッパでも人気、3G機でビデオコールなど最新機能満載のMotorola社A835のレビューをお送りします。今回レビューする機種はAustraliaのHutchison 3Gのもので、SIMロックはビジネスユース仕様で設定されていません。


スペック:

  Motorola A835はMotorola社の初の3G機A830の後継機になる。A830からの大きな変更点は、ビデオコール(TVコール)に対応した点。A830ではビデオ撮影はできたが、ビデオコールには対応していなかった。また、ディスプレーが6万5千色になり、カメラは固定式のツインカメラ内蔵となった。内蔵メモリは64MBと大幅に増加したが、外部メモリスロットはなくなった。
 A835はW-CDMA、GSM900/1800/1900に対応しているため、世界のほとんどで利用可能だ。また、日本のJATEの認定もパスしている。
 サイズは、A830にカメラを取り付けたよりも少し大きいくらい。ワイシャツのポケットに入れても出っ張ることはない。形状は下に行くほど細くなっている。デザイン的には世間では好意的な意見を聞くことが多い。ただ、大きさに関しては人によっては大きいと感じるだろう。
 

Motorola A835/A830のスペック比較
A835 A830
ネットワーク WCDMA、GSM900/1800/1900 WCDMA、GSM900/1800/1900
重量 155g 157g
大きさ 55.6mm x 137mm x 26.5mm 53mm x 117mm x 24mm
53mm x 135mm x 27mm(カメラ装着時)
ディスプレー 6万5千色カラー TFT
220×176ピクセル
4096色カラー TFT
220×176ピクセル
バッテリー 850mAh、Li-Polymer 800mAh, Li-Polymer
通話時間 135分 100分
待ち受け時間 215時間 185時間
カメラ ツインCCDカメラ
30万画素
4倍デジタルズーム
CCDカメラ
30万画素
2倍デジタルズーム
ビデオコール サポート 非サポート
SMS EMS/MMS EMS/MMS
E-mail サポート サポート
データ通信 WCDMA:64k/384k(ベストエフォート)
GPRS:53.6k/13.4k
CSD 64kbps
WCDMA:64k/384k(ベストエフォート)
GPRS:53.6k/13.4k
CSD 64kbps

WAP WAP 2.0 WAP 1.2.1
メモリ 内蔵: 64MB 内蔵: 2MB
外部: SD/MMCメモリスロット
PCとの接続 USB/赤外線/Bluetooth/RS232C USB/赤外線/Bluetooth/RS232C
JAVA 100k、AGPSサポート 100k
着信音 32和音,MP3 32和音,MP3

サイズ比較
Sanyo V801SA Motorola A835 Motolora A830 ICテレフォンカード
カメラなし カメラ装着
51mm x 108mm x 26mm
(アンテナ除く)
55.6mm x 137mm x 26.5mm 53mm x 117mm x 24mm
53mm x 135mm x 27mm 86mm x 54mm
94g 155g 157g 210g -
 

手に持つとこんな感じ

 今回のA835はオーストラリアHutchson3G(three:3)のもの。3は現在オーストラリア内で3Gの商用サービスを開始している唯一のキャリアだ。ビデオトークやビデオ&ピクチャーメッセージなどの3Gサービスをフルにサポートしている。コンテンツサービスは、Channel3と呼ばれ、「News」、「Sport」、「Weather」、「Comedy」、「Today」、「Games」等がある。3Gの特性を生かしてビデオコンテンツも多い。E-mailアドレスも発行され、インターネット上でのメールもできる。ただし、残念ながら日本のキャリアとはローミング契約がないため、日本では3のSIMは使えない。
 箱の中には、USBケーブルやドライバ、PCとの同期ソフトが入ったCD-ROM、ステレオイヤホン、予備バッテリーが同封されている。マニュアルは英語だが、なんと付属のCDは説明文が一部日本語でも表示される。
 

今回のA835はオーストラリアのHutchison 3Gのもの 箱の中には本体の他に
USBケーブルやステレオイヤホン、
CD-ROM、充電器、予備バッテリーが同封
 
Motorolaののマニュアル
(英語)
3のマニュアル
(英語)
CD-ROM
一部日本語も

 キーは大きくて打ちやすい。ただ、キーに書いてあるアルファベットの文字が小さくて見にくい。4方向(+決定)ナビゲーションキーの操作性はまずまずだ。ディスプレーも大きくて見やすい。背面には大きなスピーカーがついており、きれいな音を出す。SIMは裏蓋を取り外し、左サイドから挿入するようになっている。出し入れはスムーズにできる。
 筐体はプラスチックでできているが、かなり丈夫そうだ。質感もまずまず。

 
キーは打ちやすい ディスプレーは
大きく綺麗
背面に巨大スピーカー SIMは横から挿入


電源:

 充電器はワールドワイド対応で海外でも使える(変換プラグはお忘れなく)。今回の製品の充電器は日本と同じプラグ形状となっていた。また、Oタイプの変換アダプタも同封されていた。サイズは小さくコンセント部は折り曲がるので持ち運びに便利。バッテリーは850mAhのリチウムポリマーが使われており、薄くてかるい。バッテリーのもちはそれほど良くないが、3,4日は持つようだ。A830よりも若干改善されているようだ。

充電器は100-240V対応
どの国でも充電できる
日本と同じプラグ形状
だが、Oタイプのアダプタ
もついている

 

ネットワーク:

 ネットワークはW-CDMA、GSM900/1800/1900をサポートする。A835では「Automatic」、「1900」、「W-CDMA」の3種類の設定ができる。もちろん利用オペレータは自動でもマニュアルでも選択できる。ネットワークのサーチはなかなか高速だ。
W-CDMAのネットワークにつながった場合、ディスプレー上部に3Gと表示される。また、2.5G、2Gの表示もある。それぞれの表示は以下の場合に出る。

  • 3G:ビデオコールを含むすべての3Gサービスをサポート
  • 2.5G:E-mailやビデオメッセージなどをサポート
  • 2G:通話とSMSをサポート
ただし、これはHutchison3Gのサービスエリアでの話であり、その他のエリアで2.5G等の表示が出るかどうかは未確認だ。
 W-CDMAということで、日本のVodafoneでも使用可能だ。また、一部の地域ではFOMAのネットワークでも利用できる(初期のFOMAのネットワークは規格が異なるため、最近のFOMAネットワークのみ対応)。


Network Setup-Band 日本で使うと「J-PHONE」と
「JP DoCoMo」が表示される
 
VodafoneのSIMを入れると、
J-PHONE(Vodafone)につながる
FOMAのSIMを入れても
NoServiceになる(名古屋)
 
 また、香港OrangeおよびオーストラリアTelstraのSIMでも日本国内でVodafoneのネットワークにより通話できた。Orangeの場合には、相手に発信者番号も通知される。Telstraの場合は発信者番号は通知されない。

OrangeのSIMも使える Orangeの場合相手には
発信者番号も表示される
(FOMA F900i)


メニュー:

 メインメニューは9個のアイコンになっている。その下層メニューはリスト表示。また、待ち受け画面には4つのメニューが表示されている。比較的わかりやすい構成だ。切り替わり速度も速い。

メインメニュー 下層メニュー

・・・第2回に続く
協力:テレコム新宿店

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