NOKIA 7600(第1回)


http://www.club.nokia.co.jp/7600/index.html

 遂に日本語対応のWCDMA/GSMデュアルモード携帯7600がノキアより発売になった。早速購入して試してみたので報告する。


スペック:

 ノキア7600は日本語対応で海外でもGSM携帯として使え、なおかつSIMロックがかかっていない携帯電話としては、実質世界初といって良い携帯電話だ。海外を飛び回るユーザにとって、待ちに待った携帯電話だ。そのデザインも斬新で人目を引く。
 ネットワークはWCDMAに対応しており、日本で利用できるほか、海外でGSM携帯としても使える。ただし、GSMは900と1800にしか対応していないため、北米などでは使えない点は残念だ。WCDMAはリリース99対応で、ドコモのFOMAのネットワークも利用できる。ただし、ノキアでは公式にはFOMAネットワークでの動作は確認していない。VODAFONEのWCDMAネットワークでの動作は、ノキアは正式に確認している。
 また、WCDMA機ということで、最大384kbpsまでのデータ通信が可能(キャリア側の対応が必要)だ。3G携帯であるにもかかわらずビデオコールに対応していないが、ビデオ撮影やムービーのダウンロード、3GPPのストリーミング再生はできる。
 メニューは6行3列のアイコン表示。1画面にはアイコンは3行しか表示できないため、スクロールが必要となる。ディスプレーの解像度は低く、文字もかなり大きくなっている。
 キーは左右に離れた独特な形状。両手で入力することを基本にしている。確かに両手で打つには理にかなった配置だ。ただ、片手で入力しようとすると、この配置はちょっと不便だ。たとえば左手で右のキーを押そうとすると、ディスプレーが手で隠れて文字が見えない。
 バッテリーは薄くて軽量なLi-ion。公称値で待ち受け時間12.5日と十分長い。WCDMA機はバッテリーのもちが悪いことが多いが、なかなかがんばっているといえよう。充電器は100-240Vのワールドワイド対応。プラグ変換アダプタさえ準備すれば、海外でも充電できる。ソフトカバーが付いており、巻き取って収納できるようになっている。なかなか考えられており、面白い。
 PCと接続するUSBケーブルも付属している。しかしながら、今回は間に合わなかったのかCD-ROM等のソフトは入っていない。

NOKIA 7600のスペック
ネットワーク WCDMA(リリース99)、GSM900/1800
重量 123g
大きさ 87mm x 78mm x 18.6mm
ディスプレー 65,536色カラー TFT
128×160ピクセル
バッテリー BL-5C 800mAh, Li-ion
通話時間 WCDMA:2.9時間
GSM:4時間
待ち受け時間 WCDMA:12.5日
カメラ 静止画:最大640×480ドット
動画:128×96ドット(15フレーム/秒)

セルフタイマー
SMS SMS
E-mail POP3/IMAP4
データ通信 WCDMA:384k(ベストエフォート)
GPRS:53.6k/13.4k

WEB xHTML/WAP2.0
PCとの接続 USB/Bluetooth/赤外線

今回入手したのは
ホワイトモデル
スリーブは取替え可能 SIMやバッテリーは
裏蓋を外して入れる
SIMは横から挿入

 

バッテリーは小型
軽量なLi-ion
充電器はコードがソフトカバー
の中に巻き取れる
100-240V対応。

日本語:

 メニューやキーは日本語化されている。もちろん、メールやWEBも日本語で表示される。ただ、PCへの日本語メールの送信については、若干ごみのような文字が入るケースが見られた。送信時の文字エンコードは4種類に対応している。受信メールのエンコードも自動認識するようだ。
 変換は読みを入力して下方向のキーを押し、候補を選ぶタイプ。まずまずの変換精度だ。特に使い難いということはない。


キーにはひらがなが メニューも日本語表示 メニューのヘルプも日本語
 

WEBも日本語で表示 E-mailも日本語 PCのOutlookExpressで受信したところ
最後に"w)"というごみが入っている

候補から漢字を選ぶ メールのエンコードも選べる
 

Vodafone:

 Vodafoneで使ってみた。Vodafoneについては、ノキアが公式に使用できることを確認している。実際VodafoneのUSIMを入れたところ、あっさりとネットワークにつながった。E-mailやウェッブもGPRSの設定を行えばできる。ただし、VodafoneLive!は非対応。メールは一般のプロバイダを使うことになる。VodafoneLive!のメールアドレス宛にメールが着信した場合は、NOKIA7600には着信通知のみが送られてくることになる。新着メールの表示は日本語で表示されたが、その内容を開くと文字化けしていた。通常新着メールの通知にはメールの内容は送られてこないため実害はないが、少し気になる。NOKIA7600からNOKIA7600への日本語SMSや海外の携帯からの英語SMSは問題ない。

ウェッブやE-mailなどはパケット通信で可能だ。パケット通信を行うにはウェッブ(サービス)やE-mail(E-mailメッセージ)の設定項目にある"ベアラ設定"で、接続のための設定を行う必要がある。Voafoneの場合、以下の設定が必要だ。また、PCとつないだパケット通信も可能だ。このばあいは、7600のメニューの”接続”でモデムの設定を行う。アクセスポイントは"phone"あるいは"vodafone"。PC側ではユーザ名とパスワードを下記のように入れて、"*99#"あるいは"*99***1#(1は設定したアクセスポイントの番号)"にダイアルすればOKだ。

GPRSアクセスポイント:phone or vodafone
ユーザ名:ai@vodafone
パスワード::vodafone
  
Vodafoneに問題なく
接続できた
SMSも問題なし
PCでのパケット通信も可
 
VodafoneLive!のメール着信通知
内容は文字化け
 


NTT DoCoMo:

 ドコモのFOMAでも使ってみた。ノキアではFOMAのネットワークでの利用は確認していないとしている。しかし、NOKIA7600はFOMAで使われている規格であるリリース99に対応しており、実際は問題なく利用できるようだ。SMSも問題なく出来た。ただし、データ通信はうまくいかない。もちろんi-modeもだめだ。

ドコモも利用可能


・・・第2回へ続く

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