製品レビュー NOKIA6310i (第1回)


http://www.nokia.com/nokia/0,,133,00.html

NOKIA6310iは6310の後継機で、NOKIA初のトライバンドGSM携帯電話になる。ヨーロッパやアジアはもとより、北米などでも利用できる。また、NOKIA初のJ2MEサポート機という意味でも興味深い。

基本スペック
メーカー名 NOKIA
機種名 6310i
ネットワーク EGSM900 GSM1800/1900
重量 111g
大きさ 129mm x 47mm x 17-21mm
ディスプレー モノクロ 96×65ピクセル
通話時間 3時間15分-6時間
待ち受け時間 最大17日

今回レビューに使用したNOKIA6310iは、ファームウェアVer.4.07(2002年4月17日)。
テレコム新宿店さんからお借りしたもの。


6310と6310iの違い:

 まずは、6310iが6310から何が変わったかを見てみよう。まず外観形状はまったく同じである。一番大きな違いはデュアルバンドからトライバンドに変わった点。そして、Javaの一種J2ME(Java 2 Micro Edition:携帯端末用のJava)をサポートした点もこのシリーズの魅力を増している。後はバックライトがグリーンからライトブルーに変更され、新色としてLightning Silverが追加された。

6310 6310i
ネットワーク EGSM900、GSM1800 EGSM900、GSM1800/1900
サイズ 129mm x 47mm x 17-21mm 129mm x 47mm x 17-21mm
重量 111g 111g
ディスプレー 96×65ピクセル
モノクロ
グリーンバックライト
96×65ピクセル
モノクロ
ライトブルーバックライト
待ち受け時間 18日以上 17日以上
通話時間 3時間-5時間30分 3時間15分-6時間
電話帳 500件 500件
カラー Sirocco Bronze, JetBlack,MistralBeige Lightning Silver, JetBlack,MistralBeige
WAP 1.2.1 1.2.1
GPRS 3+1 3+1
HSCD 43.2kbps 43.2kbps
Bluetooth 1.1 1.1
赤外線 サポート サポート
SMS/MMS SMS SMS
Java 非サポート サポート
6310(左)と6310i(右)
外観形状はまったく同じ

ファーストルック:

 今回お借りしたのは、"Lightning Silver"色の物。メタリックな筐体で、でビジネスマン向けといった感じに成っている。Nokiaの最近のモデルとしてはロングボディーになるが、シャツのポケットにもすんなり収まる。むしろこのぐらいの大きさのほうが持ちやすく、キー操作がしやすい。
 ディスプレーは6310と同じく96×65ピクセルのモノクロだが、バックライトは6310のグリーンからライトブルーに変更となり、より見やすくなった。

箱の中には、本体、充電器、マニュアル、CD-ROMが


手に持つとこんな感じ テレフォンカードと比較してみる ライトブルーのバックライト

 使われている標準バッテリーは"Ultra slim BPS-2"1100mAhのリチウムポリマーバッテリー。非常にスリムなバッテリだ。その他にリチウムバッテリーの"Slim Battery BLS-2N"も使えるが、容量は少なく使用するメリットは無い。BPS-2利用時はGSM900/1800の場合通話時間3時間15分から6時間、GSM1900利用時4時間から7時間30分、待ち受け時間も17日以上。実際使ってみた感じでも、この仕様をほぼ満たしているようである。ビジネスシーンで使うにも申し分ない。充電にはACP-7、ACP-8、ACP-12Xが利用可能だ。今回お借りしたものにはACP-12Xが付属していた。AC100-240V対応のワールドワイドモデルで、日本はもとより世界中で使える。ただし、プラグ形状はイギリスなどで使われているBFタイプなので、国によっては変換アダプタが必要となる。

バッテリーはBPS-2 充電器はACP-12X 日本で充電するにはアダプターが必要
 

SIM:

 SIMの挿入場所はバッテリーをはずした下。NOKIAの携帯では一般的なタイプだ。出し入れは簡単でスムーズにできる。


ネットワークセレクション:

 6310iではEGSM900、GSM1800/1900の3バンドが"Automatic"または"Manual"で設定できる。通常は"Automatic"にしておけば、最適なネットワークを自動的に探してくれる。

ハワイではGSM1900の
VoiceStreamが表示された
スペインではGSM900/1800の
Vodafoneが表示された

電話帳:

 電話帳は、中央の上向きボタンを押すだけで表示され、使いやすい。もちろんスピードダイヤルや、名前の最初の文字からの検索機能ももつ。電話帳は本体とSIMに記憶できるが、どちら(あるいは両方)を表示するかの設定ができるのもうれしい。
 PhoneBook(電話帳)には、"Name"、"Phone Number"の他に"Voice Tag"も設定できる。"Voice Tag"とは音声ダイヤル機能で、これを登録しておけば音声でダイヤルができる。音声ダイヤルの認識率はまずまずといったところ。"PhoneNumber"は複数登録可能で、"General"、"Mobile"、"Home"、"Office"、"Fax"の識別子をつけることができる。また、テキストとして"E-mail"、"Web address"、"Postal address"、"Note"を登録できる。(注:6310iはE-mailクライアント機能は持ちません。従って、通常のプロバイダ経由でのE=mailの送受信はできません。SMS経由でE-mailを送る"E-mail Messaging"のみ可能。)

電話帳は上向きボタンで
簡単に表示される
電話番号は複数登録可能 E-mailアドレスやURLも
登録できる
 

 着信音は35種類登録されており、その他5種類が登録可能だ。


SMS:

 SMSは160文字まで可能。Picture Messagingにも対応している。ただし、EMSやMMSはサポートしていない。
 入力は"T9 Predicted text input"(予測入力方式)を採用している。すなわち"43556"と打つだけで"Hello"と表示される。

4を押すと"I"と表示 → 3を押すと"He"と表示 → 5を押すと"Gel"と表示 → 5を押すと"Hell"と表示 → 6を押すと"Hello"と表示

・・・・つづく


このレビューは、テレコム新宿店さんのご協力でお送りしております。


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