http://www.nokia.com/nokia/0,,133,00.html
PCとの接続:
6310iは赤外線ポートおよびBluetooth機能を持ち、これらの機能を使ってPCと接続できる。また、RS-232ケーブルもオプション販売されている。
BluetoothはVer1.1で、以下のプロファイルをサポートしている。
Generic Bluetooth Profiles:
. ・Generic Access Profile
. ・Serial Port Profile
. ・Generic Object Exchange Profile
Application Level Bluetooth Profiles:
. ・Dial-up Networking Profile (Gateway)
. ・FAX Profile (Gateway)
. ・Object Push Profile (Client or Server)
. ・Handsfree Profile (Audio Gateway)
. ・Headset Profile (Audio Gateway)
すなわち、データ通信やファイルの送受信、Bluetoothヘッドセットの利用が可能である。赤外線やケーブル接続の場合は、データ通信やファイルの送受信ができる。
Bluetoothを使用する場合、PC側はBluetooth Ver1.1が推奨されている。初期のNokia3650iのBluetoothには相性があり、PCとうまく接続できない場合があったようだが、最近のファームウエアバージョンではかなり改善されたようだ。今回は、以下の構成で利用した。
PC:WindowsXP HomeEditionノートパソコン VAIO
PCG-U1 Bluetoothカード:3Com Wireless Bluetooth PCカード 3CRWD6096-JP(Connection Manager Ver1.1.28.4) |
PDA: PocketPC2002 GENIOe550 Blutooth: Socket社 Bluetooth CFカード BL4513-367(Connection Kit Ver.120E) |
3ComのPCカードタイプBluetoothの場合はすぐに接続でき、インターネットへの接続や、ファイルの転送・受信が問題なくできた。ダイヤルアップ接続は特別なドライバは不要で、PCカードインストール時に作成されたBluetooth
DUN Clientのポートを使用できた。Socket社 Bluetooth CFカードの場合も、Nokia6310iとの接続手順が表示されて簡単に接続できる。Sokcet社のCFカードはもともとNokia社が2002年3月まで自社で販売していたNokia純正BluetoothカードDTL-4を引き継いで販売しているものであり、互換性は良いと思われる。
ただ、Bluetoothの自動オフ機能が無いのは少し残念だ。Bluetoothはバッテリーを大量に消費するため、アイドル状態が続いた場合には自動的にBluetoothをきってくれると便利だが、6310iにはそのような機能が無い。バッテリーを長持ちさせるためには、自分でこまめにBluetoothのON/OFFを行ってやる必要がある。
PCとBluetooth接続 | PocketPCと赤外線接続 |
3ComのPCカードタイプBluetoothで簡単に認識された | 表示されたプロファイルは3つ |
Socket社 Bluetooth CFカードでは、Connection ManagerソフトにNokia6310iが登録されている |
Software:
6310iには"PC Software for your Nokia 6310i"と書かれたCD-ROMが付属してくる。中にはNokia6310iの説明、アクセサリーの説明、Nokiaのサイトへのリンク、UserGuide,、ソフトウェア("Nokia PC Suite 4.81とモデムドライバ)、追加アプリケーションが入っている。NokiaPCSuiteでは6310iの各種設定電話帳などのバックアップ等ができるが、残念ながらWindowsXP日本語版+3ComBluetoothカードの組み合わせでは正常に動作しなかった。Bluetoothのシリアルプロファイルによる接続は正常にできたものの、PCSuiteが6310iを認識しなかった。このソフトウェアはWindowsXPをサポートしているが、BluetoothはNokia純正のDTL-4しかサポートしないとしている。このカードは既にNokia社からの販売は中止されている。同様の問題は数多く報告されており、どうも今回使用したBluetoohカードとの相性の問題のようだ。
付属CD-ROM |
一方モデムドライバの方は正常にインストールし動作させることができた。ただし、こちらもBluetoothカードについては純正のDTL-4ではないことから、ドライバのインストールはされなかった。(ただし、Bluetoothについては標準のDialupProfileで動作するので、ドライバを必ずしも入れる必要はない。)インストールを行うと、コントロールパネルに"Nokia Modem Options"ができ、速度の調整等ができる。
Nokia6310iはGPRS(高速パケットデータ通信)とHSCSD(高速回線データ交換)をサポートしている。それぞれ、以下の速度をサポートする。
モデムのセットアップ Bluetoothカードが純正でない為、チェックボックスが選べなくなっている |
モデムセットアップを行うと、コントロールパネルに "Nokia Modem Options"ができる |
Java(J2ME):
6310iはNOKIA初のJ2ME(Java 2 Micro Edition:携帯端末用のJava)をサポートしたGSM携帯でもある。標準では"World
clock"と"Converter"の2つのJavaアプリが既にインストールされている。また、いろんなサイトにJ2MEで動作するソフト(MIDlets)が公開されており6310iにダウンロードして使用できる。ただし、6310iのJavaアプリ用のメモリは178kB。そのうち128kBがスタティックメモリで、50kBがダイナミックメモリとなっている。また、インストールできるアプリケーションは1つあたり30kBまでという制限がある。メモリー使用量および残量は確認できる。
World Clock | Converter | Memory |
総評:
6310iは基本的な機能はすべて揃っており、落ちている機能としては、MMS/EMS、カラーディスプレー、スピーカーフォン等ビジネスシーンではあまり必要ない機能ぐらいしかない。特に世界中を飛び回るビジネスマンにはお勧めの一台でしょう。
このレビューは、テレコム新宿店さんのご協力でお送りしております。
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