Trumpet

鳴り響くは銀色に輝くラッパ。その響きはどこまでも鋭く、ホールの果てまで突き刺さる!!

あぁだからこの楽器は危険なんだ。フルートを凶器のような存在と例えるならば、こちらは兵器。

油断するとTUTTI自体を破壊しかねない。

しかしながらこのような楽器はやはり必要不可欠であろう。

ショスタコやマーラーなどを聞くと、この絶対的兵器の存在がいかになくてはならないかを思い知るだろう。

(マラ5は特に、ラッパ協奏曲と呼んでも過言ではなかろう。)

吹奏楽等でみられる甘く優しい音色は本来あるべきトランペットの役割からは掛け離れたものである

(しかしあれはあれでトランペットの魅力のひとつ。2004年吹奏楽コンクール課題曲エアーズなどは非常にラッパが美しい)

トランペットの音色は時代と共に大きく変化をし続けたものだ。元々はあれほどの特徴はなく、

こもった音(困った音ではない(笑)←うちのラッパ吹きのことを言っているのではありません(爆笑))

モーツァルトやベートーベンにおいてほとんどティンパニと変わらない動き、役割をしていたことからも想像出来る。

さて、トランペットと言えばやはりなんと言ってもファンファーレだろう。

派手、という言葉が最もよく似合う楽器トランペット。文字通り派手なファンファーレがこの楽器の“意味”のようなものだ。

しかしオケではこの楽器にもこなさなければならない役割が多く与えられる。

いつもファンファーレだけ吹いていればいいわけではない(それはそれでキツイだろうが・・・)

故にその特性を活かしきれない場合も多いが、やはりこの楽器はオーケストラにとっては必要不可欠。

ラッパなしのオケなど、餡子が腐った饅頭のようなものだ(←どこかで聞いたような言葉(笑))

例えばチャイコフスキーの後期交響曲では運命の動機をトランペットが鳴り響かせる。

その運命は圧倒的で、私達は太刀打ちなど到底できない。あまりにも強大であまりにも理不尽なそれは、まさにこの楽器そのものとも言える。

あぁ運命はきっと変えることなど出来はしない。その理不尽なまでの暴力に対し、私達に一体何が出来ようか・・・

 

そんな現在の愛工大オケのラッパ隊は2人である。

圧倒的な存在感を誇ってきたベートーベンとチャイコフスキーの5番に加え、最愛の彼女

をこよなく愛する元団長は晴れて卒団。

今年入った期待の新人と

そして愛工大のセルゲイ・ナカリャコフこと、(自称)愛工大イケメン2トップの片割れが、うちでは実に持て余すほどの存在感を誇っている。

ちなみにガラスのハートを持つ愛工大のナカリャコフさまは最近はラッパの腕がグッと上がったとの噂も・・・

やはり試練を乗り越えた男は一味違うようで・・・

奏者としても男としても一つ上に上がったのではないだろうか。

来年、ベートーベンで最後の花、咲かせます!(笑)

 

 


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