Yoshiga's Wales & Cardiff Page

WELSHNESS


ウェールズあれこれ

ラブスプーン


ラブスプーを贈る習慣はウェールズでは16世紀に始まったという。若い男が木を彫ってスプーンを作り、それを愛する女性に贈った。それは求愛の行為であった。英語辞書でspoonを調べてみよう。するとそこには、話し言葉として「(あからさまに)・・・に愛の表示をする」とでている。スプーンを贈り、愛を告げる習慣は歴史の中に、長く生き続けて来たのである。

スプーンの柄の部分に複雑な彫刻を施し、それを磨き上げて、愛する人に贈った。したがって、その柄の部分の彫刻は愛のメッセージを告げている。例えば上の写真の3つのスプーンはベルとハートと水仙の花があしらってある。ベルは結婚式の鐘であり、または結婚記念日や誕生日といった記念日を示す。ハートは言うまでもなく「愛」そのもの。水仙は「ウェールズの花」であるが、やさしさと成長のシンボルとなる。これらを汲み取れば、明確なメッセージがラブスプーンから読みとれるであろう。

鎖とかごの中の玉  ベルとかごの中の玉

鎖は恋人を結びつけるものであり、誠実と忠誠を象徴する。かごの中の玉は、欲しい子供の数を示すが、一つのときは、恋人に魅了された男のハートを意味する。

ブドウの蔓と葉と実

2つの蔓が絡み合い葉と実をつけているこのスプーンには、愛する二人の、長い、実りある人生をが託されている。