森口瑤子さん

 

女優

 

コメント

思わず「ついていきます♥」と言ってしまうぐらい素敵な主人公を筆頭に、登場人物の方達の素晴らしさが涙ものの映画です。
中でも際だっていたのが、海老瀬はなちゃんが演じた「ナツキ」。
繊細で、勇ましいヒロインに魅了され、最後にはすっかり“ナツキ目線”で入り込んでしまいました。

早川知佐さん

 

女流歴史プロデューサー・六龍堂

 

コメント

歴史上の人物も、悩み、苦しみ、悲しみ、そして喜び、心から笑った。
私たちと変わらぬ人間である戦国武将たちが、とても身近に感じる作品です。
この日本を、自分の故郷を、もう一度愛したくなる。誇りたくなりました。

田中秀樹さん

 

もののふブランド主宰

 

コメント

戦国好き、城好き、武者祭り好きの琴線に触れる見所がいっぱいの映画です。
もののふブランドも『築城せよ!』の「ものづくり・人づくり・地域づくり」のコンセプトに共感し、応援しています。

河村たかしさん

 

名古屋市長

 

コメント

武将は江戸時代に入って偉様(えらさま)になったけど、昔は貴族に対抗する庶民だった(持論)。庶民とともに歩まないかんということ、河村さんが言っているのと一緒だろう。
だから、『築城せよ!』を皆、観ないかんよ!(名古屋弁・中日新聞より)

鈴木公平さん 

 

豊田市長

 

コメント

このたび、日本を元気にする映画「築城せよ!」の完成と公開を心からお喜び申し上げます。
 この映画は、豊田市内にある愛知工業大学開学50周年を記念して製作されました。学生の皆さんをはじめ多くの関係者の方々が映画作りを通して、また、前代未聞の「段ボールの城」を築くことを通して、「ものづくり」の素晴らしさや難しさ、そして大切さを体感されたことと思います。
  また、主なロケ地となった豊田市地区の方々もエキストラとして多く参加され、心をひとつにして取り組むことの尊さを実感されたことと思います。これは、まさに豊田市が目指している「ものづくり先進都市」、「共働によるまちづくり」に通じるものです。
 本市では、現在「とよた元気プロジェクト WE LOVE とよた」を合言葉に、民間団体が中心となりみんなが元気になる取り組みを行っております。「築城せよ!」が豊田市の元気を発信し、日本を元気にし、世界を元気にする映画となるよう願っています。
 最後に、「築城せよ!」が多くの人々の心に残る映画になることを祈念し、お祝いの言葉といたします。

神田真秋さん 

 

愛知県知事

 

祝辞

 映画「築城せよ!」の完成と公開を心からお祝い申し上げます。
  本県は、三英傑を始め多くの武将を輩出した「武将のふるさと」とも いえる地域です。このため、愛知にゆかりの戦国武将やそのゆかりの地 を散歩する武将観光を推進しており、2010年は名古屋開府400年 を迎えることから武将観光の機運を一層高めていきたいと考えております。
 「築城せよ!」は、400年前の侍の魂が現代に蘇り、地域の皆さん と一緒になって城を造るという、まさに武将観光を提唱する本県ならではの 映画となっております。映画を御覧の皆様方には、これを契機に愛知の歴史、 文化に触れていただきたいと存じます。
 終わりに、本映画の御盛況を心からお祈り申し上げまして、お祝いの言葉 といたします。

手塚眞さん

 

[ヴィジュアリスト]

「あっぱれ! 新しい日本映画の誕生!」

 最近観た日本映画すべての中で、これは一番素直に感動できた映画です。自らの想いを最高に映画らしく結晶させた古波津監督に拍手を惜しみません。
 ダンボールで城を築く。その無鉄砲な設定は、そのままこの映画作りの大胆さに繋がります。古波津監督は助監督経験もなく、映画青年でもなく、テレビ業界でも広告業界でもない、いわば未知の世界から映画に飛び込んできた。それが故の映画に対する純粋な想いが、濁ることなく作品に昇華しています。それは決して偶然でも奇跡でもない。自らの想いに従って、ダンボールを一個一個積み上げてゆくように、ひとつずつやるべきことを丁寧にやった結果が、この作品なのです。マンガやテレビから原作を借りてきてお金をかけてスターをそろえれば面白い映画になると思っている映画人は、古波津監督以下若きスタッフの爪の垢を煎じて飲むべき。まったくのオリジナル脚本、新人監督に新人俳優と低予算で、これだけ面白いものができるのだから。
 まだまだ粗削りの部分はありながらも、ハートフルでウィットに富んだ物語は、魅力的な出演者と見事に解け合って、2時間をあっというまに過ごさせる。そして、まだ終わらないで欲しい、猿投の街にもう少しいたい、そんな気持ちにさせる。
 これは祝福されるべき映画であり、この映画に巡り会える観客もまた、幸せだと思います。

平沢勝栄さん

 

[衆議院議員]

「発想、指導力、実行力ーーー政治家にとって多くの示唆に富んだ映画」

 街おこしに何かいい知恵はないかーーー全国の自治体が頭を痛めている問題だ。求められるのは斬新な発想、そして強力な指導力と実行力。住民を味方につけなければ、どんなアイデアも砂上の楼閣となる。この映画に出てくる町長は、誰もが思いつく政策を実行に移そうと試みる。しかし、従来の発想にとらわれない政策の実現を求める市民から予想外の抵抗にあい、挫折する。政治家にとっては、多くの示唆に富んだ映画といえる。

小田孝治さん

 

[歌舞伎評論家]

気概あふれる凛とした若武者  片岡愛之助

 うだつの上がらない町役場の若い職員が、実は四百年前の戦国武将の霊を受け継ぎ、町民らを率いて城を築く。"ものづくり"の奇想天外な物語。現代のだめ職員から一転、ひたむきな気概をもった若武者を同時に一人で表現できる俳優はざらにはいないだろう。
 歌舞伎には『義経千本桜』の「すし屋」の弥助が実は高貴な平維盛だったといったように、「実はだれそれ」という役柄が多い。この「すし屋」で昨年、愛之助は主役の権太を演じている。彼は脚本を読んで感じるところがあったのだろう。同世代の古波津陽監督ともに意気投合。映画づくりの職人となって好奇心むきだしの撮影になったという。
 毎月のように舞台に立ち続ける愛之助は名優・十三代目片岡仁左衛門の部屋子から二男の片岡秀太郎の養子になり、名門・松嶋屋(片岡仁左衛門家)の家の芸を継ぐべく英才教育をほどこされてきた。といっても甘やかされたわけではない。肌で、五感で鍛える厳しい修行が今も続いている。歌舞伎役者の資質に関する「声」も師匠譲り。愛之助のもう一つの魅力がその声の調子にある。歌舞伎界屈指の声の調子、せりふ回しを聞かせるおじ・仁左衛門に似てきた。映画の頼りない町役場の職員では世話物の砕けた言い回しだが、戦国武将になってからの「築城せよ!」の雄叫び。その凛々しさ、激しさ。ものづくりの気概を声でも表現した。さらに段ボールの城内で恩大寺が扇を手に詠いながら舞うシーンがある。上方舞の楳茂都(うめもと)流家元でもある愛之助の舞をとくとご覧あれ。