卒業研究内容(鈴木関係分)
・2名以下のチームを作り,以下の5つの分野から選びます.それ以外を希望する場合は要相談.
・具体的なテーマはある程度勉強をした後に決めます.過去のテーマを参考にしてください.
・実験はとても重要な勉強材料ですので,分野やテーマを問わず全員で行います.
研究分野A |
地震により損傷を受けた橋脚の修理と耐震性能実験/解析 |
現在の耐震設計では,橋脚をある程度壊す事により地震エネルギーを吸収する構造になっている.地震により損傷した橋脚は,そのままでは当然使えないものも存在する事になり,修理か撤去再構築か悩ましいところである.また,本震後の余震も馬鹿にならないくらい大きなものもあり,一部が壊れた橋脚が余震に持ちこたえられるかどうか,また,修理の方法など,未知の部分が多い. 研究Cと良く似ており,過去に一部の人が手をつけているが,きちんとまとめられたものは存在しない,国内外を見ても非常に研究例の少ない分野である. |
研究分野B |
座屈後の鋼材を加熱により修理した場合の強度評価実験/解析 |
鋼材は材料としては圧縮しても引張っても同様な性質を持っているが,鋼材の形状によっては座屈という現象に注意しなくてはいけない(都市環境実験IIで実施する内容参照).この研究は座屈を生じた鋼材を修理した場合にどのような強度特性になるかを詳細に検討していくものである.基幹研究Aが全体の構造物に対して行うのに対して,この研究は材料のレベルに対して行うものである. |
研究分野C |
復元力−変位関係および入力地震波の違いによる地震時挙動の実験/解析 |
このテーマは過去10年以上にわたって取り組んできた構造研究室の最重要基幹研究分野である.耐震実験センターもそれに大きく貢献し,その研究内容は多岐に渡る.橋梁(橋脚)の耐震設計と一言で言ってしまうとそれまでだが,過去の研究を見てもその多さは歴然である. |
研究分野D |
石油タンクなどのスロッシング抑制に関する実験 |
東海,東南海,南海地震が迫っている.これらの地震の特徴として周期が5秒〜10秒という非常に長い成分を多く含んでいる.これらの地震は通常の橋梁構造物に対しては何ら影響を与えないが,石油タンクなどはこの長周期地震の影響を大きく受け,火災などが発生し,大きな社会的損失を与える.これを防ぐには,スロッシング現象(表面に膜が張ったカップいっぱいの牛乳を運んでいる状態)を如何にして小さくすることが出来るかが鍵となり,その対策は急務である. |
研究分野E |
構造力学に関するwebを用いたe-learning環境開発 |
今や,使い古された言葉になっており,浸透しているかのように見えるが,現実はと言うと,各種ソフトや方式が乱立している状態で決して使いやすくなっているとは言えない.また,特定の環境や仕組みが無いとソフトが稼動しないなどの問題も一部にある.さらに,この種のソフトは一方通行の仕組みが多く,学習者の生の質問にリアルタイムに答えることが出来ないなど双方向性に欠ける問題もある.双方向性に関してはBBSなどもあるが,ログを残す点については難点がある.そこで,無料で使えるブログなどを用いて双方向の学習環境を構築し,学習者同士が質問やそれに対する回答などをアップできる環境をつくり,その効果や可能性を検証するものである. |
研究分野F |
RC構造物のポストピーク領域に関する研究 |
阪神淡路大震災でRC柱の損傷により甚大な被害を生じた.RC構造物の特徴として,圧縮力には抵抗できるが引張力にはほとんど抵抗できないコンクリートと引張力には抵抗できるが圧縮力にはあまり抵抗できない鉄筋を用いて構成されており,それぞれの性質をうまく利用して構造物が作られている.しかし,コンクリートは一旦ひび割れなどの損傷が生じると極端に強度が下がる.特に最大荷重値を超えた後のポストピークと呼ばれる領域では,その抵抗出来る荷重が急激に低下し,その挙動は明確にされていない.この研究はポストピーク領域の挙動を捉えるための,実験的・解析的研究である. |
平成27(2015)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷度合の異なる矩形断面鋼製橋脚に対する補修と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2011-B-01 |
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矩形型貯槽のスロッシング抑制装置に関する研究 | (卒D) | CEST2011-B-02 |
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二方向繰り返し載荷をうけるSFRC柱の変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2011-B-03 |
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平成26(2014)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷度合の異なる矩形断面鋼製橋脚に対する補修と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2011-B-01 |
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矩形型貯槽のスロッシング抑制装置に関する研究 | (卒D) | CEST2011-B-02 |
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二方向繰り返し載荷をうけるSFRC柱の変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2011-B-03 |
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平成25(2013)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷度合の異なる矩形断面鋼製橋脚に対する補修と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2011-B-01 |
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矩形型貯槽のスロッシング抑制装置に関する研究 | (卒D) | CEST2011-B-02 |
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二方向繰り返し載荷をうけるSFRC柱の変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2011-B-03 |
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平成24(2012)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷度合の異なる円形断面鋼製橋脚のコンクリート充填修復と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2012-B-01 |
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ダイアフラムを有する円形断面鋼製橋脚のコンクリート充填修復と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2012-B-02 |
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波高抑制材を設置した小型貯槽のスロッシング現象に関する研究 | (卒D) | CEST2012-B-05 |
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波高抑制材を設置した実物大貯槽のスロッシング現象に関する研究 | (卒D) | CEST2012-B-06 |
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中間補強筋を有するRC柱の二方向繰り返し下における変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2012-B-03 |
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斜め載荷下でのRC柱における軸方向筋の座屈抑制を目的とした実験的研究 | (卒F) | CEST2012-B-04 |
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平成23(2011)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷度合の異なる矩形断面鋼製橋脚に対する補修と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2011-B-01 |
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矩形型貯槽のスロッシング抑制装置に関する研究 | (卒D) | CEST2011-B-02 |
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二方向繰り返し載荷をうけるSFRC柱の変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2011-B-03 |
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平成22(2010)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷した円形鋼製橋脚のコンクリート充填補修と耐震性能に関する実験 | (卒A) | CEST2010-B-01 |
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加振角度を変えた矩形型貯槽の寸法比と水深比による液面揺動に関する研究 | (卒D) | CEST2010-B-02 |
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二方向繰り返し力を受けるRC柱の変形特性に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2010-B-03 |
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平成21(2009)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷した円形鋼製橋脚の補修と耐震性能実験 | (卒A) | CEST2009-B-01 |
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損傷した円形鋼製橋脚の残存耐力に関する解析的研究 | (卒A) | CEST2009-B-02 |
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加振方向角を変えた矩形型貯槽の加振試験 | (卒D) | CEST2009-B-03 |
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RC柱主鉄筋の座屈挙動に関する実験的研究 | (卒F) | CEST2009-B-04 |
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平成20(2008)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷した円形鋼製橋脚の修理と耐震性能に関する研究 | (卒A) | CEST2008-B-01 |
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加熱により矯正した鋼材の力学的性質に関する実験 | (卒B) | CEST2008-B-02 |
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貯蔵タンク傾斜時のスロッシング基本性能試験 | (卒D) | CEST2008-B-03 |
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繰り返し載荷によるRC柱の変形性能に関する実験 | (卒F) | CEST2008-B-04 |
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平成17(2005)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷した鋼製橋脚の補修と耐震性能実験 | (卒A) | CEST2005-B-07 |
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連結部材を有する鋼製橋脚の耐震性能に関する解析的検討 | (卒C) | CEST2005-B-06 |
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鋼アーチ橋及び制震部材の性能実験 | (卒C) | CEST2005-B-08 |
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スロッシング現象の基本性質試験 | (卒D) | CEST2005-B-09 |
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構造力学自動学習システムの開発 | (卒E) | CEST2005-B-10 |
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乾式レンガブロックの耐震性能解析 | (卒) | CEST2005-B-11 |
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平成16(2004)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
損傷した鋼製橋脚における補修実験(その1円形断面) | (卒A) | CEST2004-B-08 |
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損傷した鋼製橋脚における補修実験(その2矩形断面) | (卒A) | CEST2004-B-09 |
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損傷した鋼製橋脚における補修実験(その3耐震性能評価) | (卒A) | CEST2004-B-10 |
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連結部材を用いた鋼製橋脚の性能実験 | (卒C) | CEST2004-B-11 |
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スロッシング現象の基本性質試験 | (卒D) | CEST2004-B-13 |
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スリーブを用いたモルタル充填継手の性能試験 | (卒) | CEST2004-B-12 |
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乾式レンガブロックの耐震性能実験 | (卒) | CEST2004-B-14 |
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平成15(2003)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
既損傷円形鋼管柱における補修方法の実験的研究 | (卒A) | CEST2003-B-08 |
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既損傷円形鋼管柱の鋼板巻き立て補修に関する研究 | (卒A) | CEST2003-B-09 |
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連結部材を有する鋼製橋脚の耐震性能実験に関する検討 | (卒C) | CEST2003-B-07 |
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平成14(2002)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
簡易補修型鋼製橋脚の開発―簡易補修後の耐震性能に関する研究― | (卒C) | CEST2002-B-08 |
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簡易補修型鋼製橋脚の開発―応答変位に対する解析的検討― | (卒C) | CEST2002-B-09 |
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乾式レンガブロック塀の耐震実験―乾式レンガブロック塀の基礎部新工法提案― | (卒) | CEST2002-B-10 |
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乾式レンガブロック塀の耐震性能に関する解析的研究 | (卒) | CEST2002-B-11 |
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せん断力を受ける補剛板の座屈解析 | (卒) | CEST2002-B-12 |
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型枠支保工計画図作図作成におけるコスト削減に関する研究 | (卒) | CEST2002-B-13 |
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平成13(2001)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
エネルギー吸収型橋脚の開発―エネルギー吸収材の開発に関する研究― | (卒C) | CEST2001-B-07 |
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エネルギー吸収型橋脚の開発―特殊リブの開発に関する研究― | (卒C) | CEST2001-B-08 |
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耐震設計法における入力地震波の近似に関する研究 | (卒C) | CEST2001-B-09 |
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平成12(2000)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
落橋防止システムの開発―有孔鋼板の座屈耐力に関する基礎的研究― | (卒C) | CEST2000-B-08 |
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落橋防止システムの開発―衝撃吸収装置に関する解析的研究― | (卒C) | CEST2000-B-09 |
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矩形断面コンクリート部分充填鋼製橋脚における復元力モデルの構築 | (卒C) | CEST2000-B-10 |
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塑性域の減衰特性 | (卒C) | CEST2000-B-11 |
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卓越した加速度成分が構造物に及ぼす影響に関する研究 | (卒C) | CEST2000-B-12 |
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平成11(1999)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
弾塑性応答解析における復元力モデルの構築 | (卒C) | CEST1999-B-06 |
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簡易モデルを用いた多径間高架橋の動的解析 | (卒C) | CEST1999-B-07 |
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応答スペクトルを考慮した模擬地震波の作成と破壊力特性について | (卒C) | CEST1999-B-08 |
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弾塑性域における減衰についての研究 | (卒C) | CEST1999-B-09 |
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免震化による橋脚の塑性率低減および上部工の変位制御に関する研究 | (卒C) | CEST1999-B-10 |
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新型落橋防止装置の開発 | (卒C) | CEST1999-B-11 |
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塑性率とエネルギー吸収量に関する研究 | (卒C) | CEST1999-B-12 |
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平成10(1998)年度 | カテゴリー | Ref.No. | PPT |
鋼製橋脚の多自由度モデルと適用に関する一考察 | (卒C) | CEST1998-B-09 |
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合成パイプ断面橋脚の弾塑性挙動に関する数値解析的研究 | (卒C) | CEST1998-B-07 |
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動的解析用模擬地震波の作成とその応用に関する研究 | (卒C) | CEST1998-B-10 |
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鋼製橋脚の形状保持設計に関する一提案 | (卒C) | CEST1998-B-06 |
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矩形断面鋼製橋脚の復元力モデルに関する研究 | (卒C) | CEST1998-B-08 |
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鋼管を用いた弾塑性ねじりダンパーに関する実験的研究 | (卒) | CEST1998-B-05 |
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