平成113

愛知工業大学土木工学科

新1年生御父母様                          愛知工業大学土木工学科

                                     主任 四俵正俊

ノート型パソコンの斡旋販売について

拝啓 春色のなごやかな季節,ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。この度はご子息,ご令嬢が愛知工業大学に合格され,誠におめでとうございます。本学科への入学を心より歓迎いたします。

さて,当土木工学科では,学生諸君の計算機に対する知識と能力の拡充をはかる事を目的として,今年2月からノート型パソコンの販売の斡旋を始めました。これについてご説明いたします。

ここ数年来,インターネットの浸透や価格の大幅低下によって,個人用のパソコンが急速に普及して来ました。当学科でも,学生諸君や卒業した先輩からパソコンを買いたいのだがどのような機種を購入したらよいか,などという相談を持ちかけられることが多くなってきました。

ワープロ,電子メール,インターネットなどの普及は新たな産業革命とも言われ,それに用いるパソコンは,土木技術者にとって無くてはならない道具になっています。大学の土木工学科の卒業生がパソコンは苦手だなどと言うことは,もはや許されません。当学科でも情勢に対応して,学生がパソコンに触れる機会を増やして来ました。例えば1年生では,パソコンを使用した授業が隔週で行われます。全学的にも整備が進んでいます。昨年10月には情報教育センターがオープンしましたが,ここには学生がパソコン(320台)を自由に使用できる部屋あります。このように学内でのパソコンの使用がかなり自由になったとは言え,充分習熟するためには自分専用のパソコンが理想的であろう,と我々は考えております。

パソコンは高価な商品です。一方,進歩が著しいために1年もすると古くなる,という傾向を持っています。したがって学生にこれを購入させることには慎重にならざるを得ません。入学時に半強制的に購入させている大学の経験として,ほとんど使用しないまま卒業を迎えるとか,4年生になって卒業論文を作成するときにパソコンが時代遅れになっていて苦労している,などという話をよく耳にします。当学科ではこのような点を踏まえながら業者と交渉を続け,以下のようなパソコン販売システムを導入することにしました。これは他にあまり例を見ないシステムです。

まず初心者向けの講習会を開催し,常設の相談コーナーも設けます。普通は1年しかない保証期間を4年としました。そして最大の特長は,学生が以前に購入したパソコンを中古品として他の学生へ販売したい時,業者が橋渡しをすることにした点です。買う立場で見れば,初心者の時は中古品を購入し,習熟度に応じて新しいものを購入する,というやり方が可能だということです。

我々はこのシステムをかなり画期的なものだと自負していますが,購入の義務化は一切考えておりません。あくまで,希望者に対しての販売斡旋です。パソコンを自分で購入しなくても,大学にあるパソコンを使えば,レポートや卒業論文の仕上げに困ることはありません。また,このシステムによる販売の斡旋は毎年行っていく予定ですので,後で購入することも可能です。来年からは中古品の販売も計画しています。

 入学式の翌日,4月8日に新入生に対して,この斡旋販売システムについて詳しい説明を行いますので,その情報も入手された上で,購入のご検討をお願いいたします。           敬具

購入対象ノートパソコンのデータ

 機種   :東芝 DynaBook Satellite 2520 CDT(JJ) A4サイズ,FDDCD-ROMドライブ

 CPU  :AMD K6-2 300MHz    記憶容量  :メインメモリ 64MBHDD 4.3GB

 表示装置 :TFT液晶 12.1インチ   ネットワーク:LANカード付き(モデムはオプション)

 付属ソフト:Windows98 MS-Office97 std.

 価格   :4年間の損害補償(盗難および災害対象)が付いて 税込み\210,000