研究テーマ
 20世紀の著しい工業技術の進展により、有機高分子材料は人間社会とのかかわりの中で大きな役割を担うようになり、欠くことのできない材料となっている。しかしながら、人の社会生活に対する要求はますます高度なものとなり、日々その速さを増幅させている。また、近年では環境汚染などの負の部分が大きく取り上げられ、人々の注目を集めるようになっている。この問題を解決すべく「地球に優しく、人に優しい」をスローガンにいろいろな取り組みがなされるようになった。当然有機高分子材料においても例外ではなく、この時代に相応しつつ環境適応型の材料開発が必要であろう。
 そこで当研究室では、ゴム、ポリウレタンエラストマーおよびポリイミドエラストマーを材料とした新たな材料の開発(高性能および高機能材料)とともに水ガラスなどの天然素材を用いた環境適応材料の開発に取り組んでいる。また、現在ではブラックボックスとなっている高分子構造論についても研究を行っている。

平成17年度(2005)

 ・ポリイミド
   イミド化合物の合成触媒
   ポリウレタンイミド:イミド基の種類と物性との相関性

 ・ポリウレタン
   イソシアネートの構造と物性との相関性
   水ガラスを用いた有機−無機複合化
   ポリウレタン化合成触媒:工業化のための検討

 ・ゴム
   水ガラスを用いた水素添加ニトリルゴムと PSBRの混合ゴムの物性

 ・その他
   水ガラスを用いたアンモニウムシリケートの合成


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愛知工業大学 工学部応用化学専攻 機能材料研究室