2000年7月自然生態学試験の解答例

配点:問1〜3.各3点、問4.19点、問5.20点、計87点満点+出席点13点=100点満点
評価:A, 100〜81点(66人)、B, 80〜66点(39人)、C, 65〜56点(5人)、D, 55〜45点(4人)


問1.ア.a.(   )
     b.( 〇 )
   イ.a.( 〇 )
     b.(   )
   ウ.a.( 〇 )
     b.(   )
   エ.a.( 〇 )
     b.(   )
   オ.a.(   )
     b.( 〇 )
   カ.a.(   )
     b.( 〇 )
   キ.a.( 〇 )
     b.(   )

問2.約2万年前   現在より年平均気温が7℃ほど低かった最新の氷期
  約40万年前   現在の琵琶湖の起源
  約2000万年前  日本列島のアジア大陸からの分離の始まり
  約2億年前   大陸の分裂によるオーストラリアの哺乳類(コアラなど)の特異性
  約28億年前   光合成をする藍藻の誕生

問3.群集   家屋内のゴキブリ、ハエ、カなどの昆虫
  個体群   愛工大構内で餌をあさるタヌキ
  分類群   サクラ、ウメ、モモなど、バラ科の植物
  生態系   海上の森の河川水、地下水、土壌、動植物など

問4.
 海上の森においては、樹木など緑色植物が太陽の光エネルギーを使って光合成を行い、生産者の役割を果たしている。 これら樹木などの葉を食べる昆虫、その昆虫などを食べるトカゲやカエルなどの小動物、 また樹木の実(例えばドングリ、マツボックリ)を食べるリスなどの小動物がいて、 生産者に対して消費者と呼ばれる。 オオタカはこれら小動物を食べ、植物の生産の最終的な消費者として位置づけられる。

問5.
 自然状態の河川では、その微地形は瀬と淵など変化に富み、 それが流速の速い瀬、緩やかな淵という変化をつくっている。 また、河床の底質も、瀬では礫が多く、淵では砂泥が多いというように変化に富む。 そのような河川では、微地形の変化に対応して近似の魚や昆虫の複数種がすみわけて生息するので、 全体として魚や昆虫の種数が豊富になる。 河川を直線的にする改修を行うと、このような微地形の変化が失われて単調となり、 そこに生息する魚や昆虫の種数が減ってしまうおそれがある。

(問4と問5では誤字・脱字は1件につき2点減点)


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