研究内容(Research)
実験(Experiments)
-
近年,経年劣化が進む構造物が増加している中で,既設構造物の現有性能を適切に把握して効率的に補修・補強を行っていくことが重要である.
これは,地震などの想定外の動的荷重が構造物に作用した場合にも同様のことが言える.
本研究室では鋼・コンクリート複合構造物を対象に,繰返し荷重下における残存耐荷性能に関する要素試験および非破壊検査を実施している.
解析(Analyses)
-
鋼・コンクリート複合構造物の接合部などは目視点検が困難で,現有性能を把握する事は非常に難しい.
そのため,合理的な設計や効率的な維持管理を目的とした取り組みとして,鋼・コンクリート複合構造物の接合部を対象とした非線形構造解析(FEM・SPH粒子法)を実施している.
特に,地震などを模擬した繰返し荷重や動的荷重下における耐荷性能に着目している.
過去3年分の研究テーマ一覧
2019
ボルト定着部のせん断耐荷性能に対する埋め込み深さの影響に関する実験的検討
コーン状破壊を有するコンクリートを対象とした非接触式超音波透過法に関する研究
バネモデルを用いたボルト定着部のせん断耐荷性能評価に関する検討
孔あき鋼板ジベルのせん断耐力に対する補強筋の影響に関する実験的研究
接着系あと施工アンカーの付着性能に及ぼす影響要因に関する実験的検討
乾燥収縮が異形鉄筋の付着性能に及ぼす影響に関する実験的研究
付着長を変えた結束金具付き主筋の付着耐荷性能に関する実験的検討
電食方法が結束金具の付着耐荷性能に及ぼす影響に関する実験的研究
異方性損傷モデルによる腐食したRC梁の動的耐荷性能評価
2018
載荷方法が動的付着特性に与える影響に関する実験的研究
異方性損傷モデルによる腐食したRC梁のひび割れ性能評価に関する検討
鉄筋の腐食および付着破壊を考慮したFEMによる耐荷性能評価
せん断力を受けるアンカーボルト定着部の耐荷性能に及ぼす載荷条件の影響
へりあき寸法を変えたボルト定着部における境界条件が引抜き耐荷性能に与える影響に関する実験
あと施工ボルト定着部の内部欠損を対象とした非接触式超音波透過法の適用に関する基礎的研究
ボルト付近に存在するコンクリート周辺のボルト定着部の耐荷性能に与える影響に関する解析的研究
主筋と帯筋を結束する金具が付着性能に与える影響に関する実験的研究
電食による局部腐食の検討と腐食した鉄筋結束部の付着性能
2017
アンカーボルト定着部の耐荷性能に対する載荷方向の影響に関する実験的研究
アンカーボルト定着部を対象とした非接触式透過法の適用に関する基礎的検討
影響要因を変えたボルト定着部の耐荷性能評価に関する解析的検討
コンクリートの応力状態が動的付着特性に与える影響に関する実験的研究
数値解析を用いた破断表現に関する基礎的検討