D2074

 2009年度

 

4AD  前  2単位  選択

地 盤 工 学 2

教授

成田 国朝

研究室:

2号館5508号室

Foundation Engineering 2

e-mail

k-narita@aitech.ac.jp

 

     

 

概 

「地盤工学1」で基礎地盤に関わる調査と設計法を学習したのに引き続いて、「地盤工学2」では建設工事に伴う様々な地盤施工法を概観し、各工法の力学的な背景や適用性について学習する。具体的には、地盤改良、掘削と山留め、補強土、地盤環境などの項目を取り上げ、各種工法が提案されるに至った背景、長短所を含む特徴比較、適用上の問題点などについて解説する。

授 業 予 定

 

 

1回

 

「地盤工学2」の守備範囲、地盤調査の目的と種類、地形・地質・地盤、調査計画と方法

2回

 

弾性波探査、PS検層、ボーリング調査、原位置試験

3回

 

平板載荷試験、原位置せん断試験、現場密度試験、地盤改良の序論/レポート課題1

4回

 

地盤改良の原理、置換工法、圧密・排水工法(その1)

5回

 

圧密・排水工法(その2)、締め固め工法

6回

 

化学的固化工法、熱的固化工法、薬液注入工法、荷重調整法

7回

 

振動問題、震度法の概念、地震時斜面安定、地震時土圧

8回

 

土留め構造物(擁壁構造物の設計・施工、その他の山留め工法)/レポート課題2

9回

 

擁壁の構造、根切りと山留め工法、掘削地盤の安定、仮締め切り

10

 

アンカー工法、補強土工法

11

 

補強土壁工法・補強材、補強盛土、地盤・地山の補強工法

12

 

地盤環境、地盤汚染、産業廃棄物(その1)/レポート課題3(文献調査)

13

 

産業廃棄物(その2)、建設廃棄物、建設発生土、汚泥リサイクル

14

 

建設工事による汚染・騒音・振動、地球環境の変化と水飢饉

15

 

レポート課題3(文献調査)に関するプレゼンテーション

 

 

教科書

参考書

指定しない(自作のパワーポイント原稿を配布)

 

 

 

>地盤の安定問題に関わる各種構造物の設計概念を、その力学的背景を正しく理解しながら習得すること、及び設計概念から派生する幅広い内容の施工法を概観し、設計と施工の結びつきを的確に認識することを目標とする。

>設計・施工段階で用いられる専門技術用語を的確に理解し、正しく使用することは、現場技術者に求められる重要な素養である。地盤工学に関連する専門用語は極めて多いので、授業項目ごとに、あるいは重要度に応じて整理し、なるべく多くの用語を覚えて的確に使用する能力を養うこともこの授業の目標である。

 

授業の方法と特徴

 

>講義はパワーポイント(原稿配布)を用いて解説する。

>目標への到達度を確認するために、学期中に2,3の課題に対してレポートを課す。また、授業内容の理解度をチェックするための小テストも数回実施する。授業後半では文献調査の宿題を課し、その調査結果をパワーポイント使用のプレゼンテーションで報告してもらう。

 

成績評価の方法

 

>成績はレポート課題と小テスト、及びプレゼンテーションの総合点で評価し、100点満点の60%を合格ラインとする。なお、4回以上の欠席は自動的に不合格とする。

 

教員からのメッセージ

 

>各種の伝達事項の連絡(講義変更・試験案内・成績発表等)には、成田のHPと土木の電子掲示板を使用する。

>オフィスアワーは、学期ごとに成田のHPに表示する。

 

 その他

 

>この科目と学習・教育目標との関係

A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成

B)技術者としての責任・倫理観の育成

C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【70%】

D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成

E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】

F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成:【10%】

G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成

 

>学習・教育目標の達成度評価

学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に、「学習到達目標」に記載した目標の達成度を加味して総合的に評価する。具体的には、成績評価において総合点が60%の合格ラインに達することで、目標(C):【専門知識の習得】は達成されたと考える。また、課題レポートを80%以上の水準で提出し、授業中の小テストに真面目に取り組んで一定の評価を得ることで、目標(E):【問題解決能力】が達成されたと考える。更に、プレゼンテーションの原稿作成及び発表が70%以上の水準を満たすことで、目標(F):【コミュニケーション能力】が達成されたと考える。