IntelligentPadによる化学構造データベースの構築


925077鈴木直喜
925086多田順江
925129牧野元春
  • 概要
    現在、情報生産技術は大きく進歩し、世の中には大量の情報が氾濫するようになった。しかし、情報を検索・抽出するといった管理・利用技術はまだ十分とは言えない。出版を例にとると、ワープロやDTPなどの普及と印刷技術の進歩により、数多くの論文や文献が出版されているが、いざ本を探そうというとき、題名が分かっているならまだしも、そうでない場合はかなり困難である。この問題の要因として、情報そのものの形態に対する理解不足と人間や社会に適したメデイア(情報伝達の媒体)への低さが挙げられる。このことから、情報を効率よく管理・利用するには、メデイアそのものが重要であると考える。
    本稿では触媒反応のための化学構造を例にとり、IntelligentPadというメデイアを利用してデータベースの構築をおこなう。また、化学構造を情報として管理・利用するためには、unique(一項対応)である必要があるため、モルガン法というアルゴリズムを利用する。さらにイオンなどを考慮する必要性からモルガン法の拡張も行う。