動的ハフマンと動的辞書の同期による
データ圧縮に関する研究


915057工藤直也
915067佐藤
915540鶴見博和
  • 概要
    データ圧縮は、データ通信、音声・画像通信、コンピュータ・ネットワーク、分散処理システムといった広範なコンピュータ分野において、重要な役割を担っている。
    多くのデータ処理業務はデータのための大量の記憶容量を必要とし、また新しい分野へのコンピュータ利用が広まるにつれて、そのデータの伝送や記憶に対する負荷も増大しつつある。こうした現況から、ハード自体の性能向上が望まれるのと共に、データ伝送やデータ記憶という重要な応用分野をもつデータ圧縮技術の成果が注目される。
    本論文、情報理論における符合化としてのデータ圧縮を念頭におくものであり、歪(誤差)を許さない可逆符合化をその対象とする。そして、元データの時間的特性を反映した1パス圧縮が可能である動的(適応型)ハフマンと動的辞書を同期させた適応型圧縮アルゴリズムの一改良を提案する。