岩永 弘之
腐食を起因とした損傷は原子力発電所およびコンビナートにおける装置の分野で大きな問題となっている。特に、腐食疲労は構造物の破壊現象の中で重要な事柄である。しかし、現在行われている試験は噴霧法、滴下法などで、不安定因子があり、問題点が多く存在する。何とか電気化学的現象を結び付けることができないものかと考えて来た。ある時、偶然に小型モーターの入力源に用いられている小さなリン青銅端子を見つけ、線材試料にアノード分極曲線から判明した種々な腐食電位を与えることができ、回転曲げ荷重での疲労試験が可能になった。現在、試料としてSUS304,Ti-NiSMA線材を用い、アノード、カソード分極曲線上の種々な特性電位を試片のみに与え、3%Nacl水溶液、リンゲル液中で基礎的な腐食疲労試験を進めている。
