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本年度(2010年度)マシン

KRT-002


 車両設計  フレーム設計  カウル設計  エンジン設計  駆動設計
 足廻り設計  スペック

車両設計コンセプト
  『 Fun to Drive 』


 前年度車両(以下KRT-001)では、技術車検において数多くの点を指摘され、また、騒音試験に合格する事ができず、
 動的試験には出場することができませんでした。
 
 そこで、KRT-001の各部門での反省を行い、今年度車両(以下KRT002)に生かしていきたいと考えました。
 
 まず、KRT-002の車両設計コンセプトを、運転していて楽しく、同時にドライバーの運転しやすい車両を目指した
 『Fun to Drive』と致しました。
 
 そして、楽しいだけではなく、ドライバーの安全性を確保し、安心して運転することができるよう、
 技術者として「なんとなく」といった曖昧な設計を排除します。また、車両の軽量化を図り、
 コーナリングを優先させた車両の開発を実現させます。


フレーム設計コンセプト
   軽量でゆとりのある設計


昨年度のKRT-001における問題点
 ・補強材をフレームと同じ素材、及び直径、肉厚で製作した為、フレームの重量が目標値より大幅に増加してしまった。
 
 ・結果コックピットのスペースも狭くなり、ドライバーにも負担のかかる設計になってしまった。



本年度マシン KRT-002での改善点
 KRT002では他部門との連携を優先し、レギュレーションのギリギリを狙うのではなく、ゆとりのある設計を心掛けるようにしました。
 
 結果的に、ドライバーの居住性を確保するために、コックピット部分の大きさを全体で約1.3倍程度のサイズアップが可能になりました。
 
 また、エンジンのマウントスペースと、フロントバルクヘッドサポートシステム部の大きさが必要以上に大きくなってしまったので、その部分の大きさを削減することで重量の軽減を図りました。
 
 補強材に関しても必要最低限の材料で補うことで、36kgだったフレーム重量を38kgという最低限の増加に抑えることが出来ました。

 



カウル設計コンセプト
  『軽量かつ低コストのカウルの製作の実現』

「和紙を利用してのカウル製作」
 • 通常のFRP素材に比べ大幅な軽量化
 • ポリエステル樹脂で固めることにより、より滑らかな表面に仕上げることができる
 • 和紙を自分たちで作ることのよってコストの大幅な削減と環境への配慮

試作段階では2PLYの和紙を利用してカウル製作を行いましたが、強度が不十分でかつ製作が非常に困難だという結果になりました。

そこで、実際の製作では ”2PLYカーボン+2PLY和紙” にしたところ、十分な強度を得ることに成功しました。

   
        和紙のみ       和紙+CFRP
          


エンジン設計コンセプト
   コーナリングでの適切なエンジン出力を考えた設計

・マフラーをLTR純正に変更し、排気音量を下げる。

・燃料ポンプを燃料タンク下方に配置する。

・電装の配線やECMなどの装置のマウント部長さなど、余裕を持って製作する。



駆動設計コンセプト
  エンジンの性質を生かした設計 

単気筒では初となるシャフト駆動を採用

 駆動設計としては、単気筒で初となるシャフト駆動を用いることにより、チェーン駆動によるロスの低減を考慮しました。それにより、パワーでは四気筒エンジンに劣りますが、軽さを生かした単気筒エンジンの性質を最大限に生かせると考えました。


足廻り設計コンセプト
   コーナリングに適した設計

足廻りでは、特に以下の2つの点について大きく見直しました。

1.ホイール及びタイヤの変更
KRT-001では前後輪ともに14インチタイヤを使用しており、これは走行の安定性を重視しての選択でありましたが、13インチタイヤと比べると14インチタイヤは1本当たり約3.1kg重く、重量面でかなりのロスをしてしまっていると考えられます。
そこで、KRT002では、後輪は14インチタイヤのまま安定性を保ちつつ、前輪を13インチにすることによって重量を約6.2kg削減でき、コーナリングの性能も向上するのではないかという結論の下、変更を行いました。

2.サスペンションシステムの見直し
KRT-001ではプルロッド方式を採用し重心を低くすることが出来ましたが、フレーム全体の高さが高くなった事もあり、車両の下側に設置するのが困難になったため、プッシュロッド方式に変更しました。
しかし、プッシュロッド方式に変えた事で上側にサスペンション等を取り付けるため整備性が向上し、かつストローク量の調節も容易に出来るようになりました。

その他の問題点として
・ブレーキ時に4輪ロックしない。
・アップライトが大きく、重たい。
といった点が挙げられ、これらの解決策として、
・ブレーキペダルの改良、マスターシリンダーの取り付け位置を変更することで、レバー比を最善のものに設計する。
・昨年のリアルケースシナリオを下に、アップライトの外形肉厚を10mmあったものを7mmに減らすことで、アップライト1個当たり0.4kg軽量する。

等の変更を行いました。


スペック
Body Color Metallic Green
Body-work Carbon latex body and Japanese paper
Suspension: (Front&Rear) Double unequal length A-Arm.
Push rod actuated horizontally oriented spring and damper.
Length/Height/Weight: 2550mm/1100mm/235kg
Engine Suzuki LT-R450 K9 450cc
Wheel&Tire Enkei 14inch 6J OFF 35 4-100
Dunlop Formula-R Slick Radial
Engine SUZUKI LT-R450 Quad Racer R450 / 450 (cc)
Induction Type Naturally aspirated
Shifter Manual
Final Drive &Differential Shaft LSD
Brakes Front / 2 outboard
Rear / 1 inboard Nissin calipers
Electrical Power Commander(Ⅴ)USB,Wire harness・Connector

前年度(2009年度)マシン

KRT-001
Frame Stel spaceframe
Body-work Carbon latex body and Japanese paper
Suspension: (Front&Rear) Double unequal length A-Arm.
Push rod actuated horizontally oriented spring and damper.
Length/Height/Weight: 2550mm/1100mm/235kg
Engine Suzuki LT-R450 K9 450cc
Wheel&Tire Enkei 14inch 6J OFF 35 4-100
Dunlop Formula-R Slick Radial
Brakes Nisin 18mm bore front/18mm bore rear.

初製作となるマシンのコンセプトは「コーナリングの愛工大の確立」をテーマとして製作を行いました。
マシンの特徴としては、エンジンに単気筒エンジンを使用しているため、重量を抑えることができます。また、タイヤには14インチのタイヤを使用しており、 接地面積を向上させています。さらに、単気筒エンジンでは初となるドライブシャフト駆動を採用することにより、駆動ロスを抑えて、エンジンの性能を最大限引き出せるように設計されています。