１４６				3AD　 前期　2単位　 必修
構　造　�T
				講師	岩月　栄治	研究室：	2号館6階605号室
Structure Ｉ				e-mail：	iwatsuki@aitech.ac.jp
授 業 内 容
概　 要		土木工学の代表的な構造形式である鉄筋コンクリートについて学ぶ。講義では、鉄筋コンクリートの定義・歴史・特徴と、鉄筋やコンクリートの材料学的な性質と力学的な挙動について概説する。次に、限界状態設計法と許容応力度設計法について理解し、これらの設計法によって、曲げモーメント・せん断力等について理解し、断面の決定や応力計算及び耐力計算をおこない、鉄筋コンクリートの基礎を学ぶ。
授　業　予　定
１回	鉄筋コンクリートの定義、歴史、特徴などを説明する。
２回	設計の基本（限界状態設計法と許容応力度設計法の相違点）と、技術者としての倫理について考える。
３回	材料、荷重及び構造解析の概要を説明する。
４回	曲げモーメントを受ける部材について説明する。
５回	鉄筋量の算定、断面の決定について説明する(1)。
６回	鉄筋量の算定、断面の決定について説明する(2)。
７回	中間試験１の実施
８回	せん断力を受ける部材について説明する(1)。
９回	せん断力を受ける部材について説明する(2)。
10回	付着応力度について説明する。
11回	斜め引張り鉄筋の算定につて説明する(1)。
12回	斜め引張り鉄筋の算定について説明する(2)。
13回	構造細目の説明と全体の復習。
14回	中間試験２の実施
15回	定期試験
教科書			参考書
『鉄筋コンクリート工学』太田　実　他（森北出版）			『土木練習帳　コンクリート工学』（共立出版）
学 習 到 達 目 標
�@鉄筋コンクリートの成立条件と利点・欠点を整理して説明できる。�A限界状態設計と許容応力度設計法の相違点について説明できる。�Bコンクリートや鉄筋の力学的特性を理解し、応力−ひずみの関係を説明できる。�C曲げ部材の応力（曲げ応力度・抵抗曲げモーメント等）が計算できる。�Dせん断応力と付着応力を説明でき、斜め引張鉄筋の算定ができる。�E断面の曲げ耐力やせん断耐力を計算できる。�F断面形状や鉄筋量の算定ができる。�G専門用語の説明ができる。
授業の方法と特徴
�@ プロジェクターを利用して要点が判りやすい講義を行う。 �A　毎回、演習問題を行い、講義の内容を理解しているかを各自で確認できるようにする。
成績評価の方法
�@ 試験を受ける権利は出席率 １００％とする。やむを得ず欠席してしまった場合は、レポート提出によって出席を補うが、実際の出席が７０％を下回った場合は試験を受ける権利は消滅する。 �A 試験は、中間試験を２回実施して、いずれも得点率６０％以上で合格とする。不合格の場合は期末試験を受験し、得点率６０％以上を合格とする。
教員からのメッセージ
�@　鉄筋コンクリート構造は最も代表的な土木構造の工法であり、現場においても要求度の高い科目である。コンクリート工学、鋼材、構造力学などの応用科目なので、コンクリート工学や構造力学を事前に復習しておく必要がある。 �A　演習問題、出席の状況、試験の結果等はホームページに掲示する。講義を欠席した場合は、各自で演習問題を印刷・解答して自主的に提出するなど、前向きな講義に対する姿勢をとること。