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開講年度 2017
科目コード D1093
科目名 材料実験(同学科専用)
科目名(英字) Material Experiments
開講所属 3DD 必修1単位
開講期 前期 月曜日 3時限 
前期 月曜日 4時限 
後期 月曜日 3時限 
後期 月曜日 4時限 
担当教員 教授 岩月 栄治
メールアドレス 岩月 栄治 iwatsukiAaitech.ac.jp
研究室・オフィスアワー 岩月 栄治 7号館322室・金曜日15:00-16:00(来室は事前にメールで連絡をしてください)

 
概要 土木・建築に関連する多くの構造物の建設において使用するセメントコンクリートを実際に自分の手で触れてみて、その性質や特徴を体得する。実験ではコンクリートに関する実験を行い。材料の密度その他の物理的性質を得る過程をそれぞれの項目の実験方法によって自ら体得し、その数値・性質を知ることができる。この実験によってコンクリート工学1・2、鉄筋コンクリート構造1・2などの理解をさらに深めることをも目的としている。(学習時間:22.5時間)
計画 実験は6〜7名程度で班を編成し、以下の実験項目を実施する。
◆コンクリート実験
《セメントの物理試験》
セメントの粉末度(ブレーン方法)・凝結(標準軟度、始発)・強さ試験(曲げ、圧縮)。
《細・粗骨材の密度・含水率・粒度・粒形の測定》
骨材の比重、吸水率、表面水率、ふるい分け、単位容積質量。
《コンクリートの配合設計》
全員が異なる設計基準強度・骨材密度・粗粒率・スランプ値によって計算を行なう(セミナ-人と技術の時間で実施)。
《フレッシュコンクリートの品質の測定》
配合設計によって得た結果を基にして各材料を混合しコンクリートを作製し、スランプ及び空気量を測定し、同時に圧縮・曲げ・引張強度試験用供試体を作製する。
《硬化コンクリートの各種強度・弾性係数の測定》
圧縮・曲げ・引張強度と静弾性係数を測定する。
《鉄筋の引張強度試験》
異形棒鋼の伸び率、降伏点、引張強度の測定と破断面の絞り及び発熱状況等を観察する。

◆試験
 前期・後期の最後に試験を行う
教科書 『新土木実験指導書(コンクリート編)』技報堂出版
参考書 『コンクリート標準示方書』土木学会編集・出版、丸善
学習到達目標 セメント、骨材、コンクリートの物理的性質の計測方法を体得すること、レポート作成を通してJIS規格の理解、配合設計、強度・弾性係数などの計算方法とその意味を修得すること。
 
方法と特徴 実験目的、実験方法、データシートを作成したレポートを実験直前に提出しチェックを受ける。実験によって得たデータのうちで直ちに計算できるものは実験時間内に行い、その結果が正しい範囲内であるかどうかを他班と比較すると共にチェックを受ける。最終レポートの提出後に間違い箇所があれば再提出を行う。

実験だけでは理解できないため、自己学習として実験に先立って予習として指導書を熟読し、レポート作成はデータ整理を復習として実施すること。
成績評価の方法 評価は予習・出席・取り組み状況・レポートによって総合判定し、原則としてすべての実験の出席とレポートの提出で評価し、レポートの未提出・不合格・遅刻等が4回で不合格とする。なお前期・後期の試験が得点率90%以上は最終評価を1ランクアップする。
教員からのメッセージ ◆レポート作成にあたっては事前に自宅学習でテキストを読み予習をすること。実験当日は班員と協力し合い、他班や書籍からも出来るだけ情報を得ること。十分に自信が持てない、あるいは正しいのかどうか分からない部分があるなら、必ず質問に来て、自信のあるレポートに仕上げてから提出すること。止む得ない事情で実験を欠席する場合は、担当教員に出来るだけ早く連絡すること。
◆講義の連絡はCo-netやHPで連絡します。実験は水曜日のセミナー人と技術の時間でも実施する項目があるので日程には注意すること。

◆この科目と学習・教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成
(B)技術者としての責任・倫理観の育成
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【70%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】
(F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成:【10%】
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成

>学習・教育目標の達成度評価
学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に加えて、「学習到達目標」に記載した目標の理解度を総合して評価する。具体的には、実験を行い、レポートの提出をして、合格することで、目標(C):【専門知識の習得】および目標(F):【倫理的思考を礎とするコミュニケーション能力の習得】は達成されたと考える。また、レポートの作成において結果の検証と考察をすることで目標(E):【問題発見・解決能力】は達成されたと考える。