概要 |
技術を学ぶ目的は、世の中の役に立つことである。
大学で学んだ技術が実際にどう使われるのか、具体例を挙げて説明する。
現場では純粋に技術的には解決できない事態が発生し、多くの場合、技術者の倫理が問われる。
そのような状況を想定し、どう対処すべきかについて皆で考える。(22.5時間) |
計画 |
【】内のA〜Gの記号は、「教員からのメッセージ」欄に書いてある「学習・教育目標」の項目を表す。各回の講義がどの項目を中心目標としているか示している。
1回 土木の仕事。就職ガイダンス(1)。【G】
2回 映画「民衆のために生きた土木技術者たち」。【A、B】
3回 技術士の役割。【A、B、G】
4回 キャリアセミナー(2)。【G】
5回 ブリッジコンテスト(1、エンジニアリングデザイン対応)。【E、F】
6回 ブリッジコンテスト(2、エンジニアリングデザイン対応)。【E、F】
7回 土木構造物の設計・施工例(1)。【C、D】
8回 土木構造物の設計・施工例(2)。【C、D】
9回 土木を支える税と金融の仕組み(2)。【A】
10回 インターンシップ報告会。【G】
11回 技術者倫理と法律。【A、B】
12回 事例研究(建設コンサルタント、発注者)。【C、E】
13回 事例研究(施工業者、材料業者)。【C、E】
14回 建設技術者としての倫理。【E、F】
15回 社会資本の入札契約制度。【A】
☆上記順序は、非常勤講師との日程調整で変更されることがある。 |
教科書 |
指定無し。配布プリントを用いる。 |
参考書 |
「技術者の倫理入門」杉本泰治・高城重厚 著、丸善
「実務者のための技術倫理」野城智也ほか、東京大学出版会
「技術は人なり-プロフェッショナルと技術者倫理-」教育企画・人材育成委員会 土木学会
「土木技術者の倫理-事例分析を中心として-」土木教育委員会ほか 土木学会
「土木技術者倫理問題 考え方と事例解説」土木学会技術推進機構ほか 土木学会
その他、伝記など多数 |
学習到達目標 |
以下の項目を具体的な重点目標とする。
(1)技術者としての義務・使命などを自覚することができる。
(2)技術者倫理に関わる問題に出会ったとき、適切に考え、判断することができる。
(3)土木構造物の模型作り等を通して、応用能力や専門知識の向上を計ることができる。 |
方法と特徴 |
パワーポイントなど使用。
通常の講義形式の他に、大学内外の講師が具体的な例を挙げながら話しグループで考えるような方式も取る。
講義の前後に教科書および配布資料内容の予習・復習(それぞれ30分程度)を行うことが望ましい。毎回レポートを課す。 |
成績評価の方法 |
毎回提出させるレポートによる。
レポート点合計60%以上で合格。
☆欠席30%以上で失格。 |
教員からのメッセージ |
卒業してから身に付けた技術をどう生かすか、諸先輩の生きた考えが聴ける機会である。
☆この講義は3ADのホームルームを兼ねるので、正規に受講する、しないに関わらず出席すること。上記授業計画の欄に記入していない就職ガイダンスなども適宜実施する。欠席すると卒業研究配属、就職などで不利を蒙る可能性がある。
■この科目と学習教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成:【20%】
(B)技術者としての責任・倫理観の育成:【10%】
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【20%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成:【10%】
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】
(F)倫理的思考を礎とするコミュニケーション能力の育成:【10%】
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成:【10%】
■学習・教育目標の達成度評価
学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に加えて、「学習到達目標」に記載した目標を加味して総合的に評価する。具体的には、成績評価において総合点が60%の合格ラインに達することで、各目標は達成されたと考える。 |