印刷
開講年度 2017
科目コード D2169
科目名 鉄筋コンクリート構造1演習
科目名(英字) Exercises in Reinforced Concrete Structures 1
開講所属 3DD 選択1単位
開講期 前期 金曜日 1時限 
担当教員 教授 岩月 栄治
メールアドレス 岩月 栄治 iwatsukiAaitech.ac.jp
研究室・オフィスアワー 岩月 栄治 7号館322室・金曜日15:00-16:00(来室は事前にメールで連絡をしてください)

 
概要 鉄筋コンクリート構造1演習では、鉄筋コンクリート構造1で学んだ項目を理解するために行う。限界状態設計法や許容応力度設計法の計算手法の相違点を理解し、曲げ応力やせん断力を受ける部材の応力や耐力の計算を行う。そして、断面の算定や必要鉄筋量など算定を行い、設計計算の基礎を演習する。後期の設計製図Iの基礎となるものであり、十分に理解する必要がある。(学習時間:22.5時間)
 
計画 1回 鉄筋コンクリートの定義、歴史、特徴に関する確認
2回 設計の基本に関する確認と演習
3回 材料、荷重の考え方の確認と演習
4回 曲げモーメントを受ける部材に関する演習(1)
5回 曲げモーメントを受ける部材に関する演習(2)
6回 曲げモーメントを受ける部材に関する演習(3)
7回 曲げモーメントを受ける部材に関する演習(4)
8回 鉄筋量の算定、断面の決定に関する演習(1)
9回 鉄筋量の算定、断面の決定に関する演習(2)
10回 鉄筋量の算定、断面の決定に関する演習(3)
11回 せん断力・付着応力の算定に関する演習
12回 斜め引張り鉄筋の算定(1)
13回 斜め引張り鉄筋の算定(2)
14回 斜め引張り鉄筋の算定(3)
15回 軸力の算定に関する演習
教科書 『基礎から学ぶ 鉄筋コンクリート工学』朝倉書店
参考書 『土木練習帳 コンクリート工学』(共立出版)
『コンクリートを学ぶ −構造編−』(理工図書)
(その他、講義中に配布する資料)
学習到達目標 1.鉄筋コンクリートの成立条件と利点・欠点を整理して説明できる。2.限界状態設計と許容応力度設計法の相違点について説明できる。3.コンクリートや鉄筋の力学的特性を理解し、応力−ひずみの関係を説明できる。4.曲げ部材の応力(曲げ応力度・抵抗曲げモーメント等)が計算できる。5.せん断応力と付着応力を説明でき、斜め引張鉄筋の算定ができる。6.断面の曲げ耐力やせん断耐力を計算できる。7.断面形状や鉄筋量の算定ができる。8.専門用語の説明ができる。
方法と特徴 鉄筋コンクリート構造1に関する演習を行う。
講義の進行状況によっては演習の他に講義を実施することもある。
成績評価の方法 出席率は70%以上(鉄筋コンクリート構造1の講義の出席も含む)を評価の対象として、演習及びレポート提出率80%以上を合格とする。
 
教員からのメッセージ 鉄筋コンクリート構造1と連動して行うので必ず履修すること。講義時間内では演習量が足りないので宿題もある。必ず自己学習として復習をすること。

1.鉄筋コンクリート構造は最も代表的な土木構造の工法であり、現場においても要求度の高い科目である。コンクリート工学、鋼材、構造力学などの応用科目なので、建設材料や構造力学を事前に復習しておく必要がある。
2.演習問題、出席の状況、試験の結果等はホームページに掲示する。講義を欠席した場合は、各自で演習問題を印刷・解答して自主的に提出するなど、前向きな講義に対する姿勢をとること。

この科目と学習・教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成
(B)技術者としての責任・倫理観の育成
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【80%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】
(F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成

>学習・教育目標の達成度評価
学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に加えて、「学習到達目標」に記載した(1)〜(8)の目標の理解度を総合して評価する。具体的には、成績評価において総合点が60%の合格ラインに達することで、目標(C):【専門知識の習得】は達成されたと考える。また、授業中に実施する演習に真面目に取り組み、一定の水準を満たすことで、目標(E):【問題解決能力】が達成されたと考える。