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開講年度 2017
科目コード D1082
科目名 鉄筋コンクリート構造1
科目名(英字) Reinforced Concrete Structures 1
開講所属 3DD 必修2単位
開講期 前期 火曜日 2時限 
担当教員 教授 岩月 栄治
メールアドレス 岩月 栄治 iwatsukiAaitech.ac.jp
研究室・オフィスアワー 岩月 栄治 7号館322室・金曜日15:00-16:00(来室は事前にメールで連絡をしてください)

 
概要 土木工学の代表的な構造形式である鉄筋コンクリートについて学ぶ。講義では、鉄筋コンクリートの定義・歴史・特徴と、鉄筋やコンクリートの材料学的な性質と力学的な挙動について概説する。次に、限界状態設計法と許容応力度設計法について理解し、これらの設計法によって、曲げモーメント・せん断力等について理解し、断面の決定や応力計算及び耐力計算をおこない、鉄筋コンクリートの基礎を学ぶ。(学習時間:22.5時間)
計画 1回 ガイダンス。鉄筋コンクリートの定義、歴史、特徴などの説明
2回 設計の基本と設計技術者としての倫理について説明
3回 材料、荷重及び構造解析の概要の説明
4回 曲げモーメントを受ける部材に関する説明(1)
5回 曲げモーメントを受ける部材に関する説明(2) 
6回 構造細目の説明
7回 鉄筋量の算定、断面の決定に関する説明(1)
8回 鉄筋量の算定、断面の決定に関する説明(2)
9回 中間試験
10回 せん断力を受ける部材に関する説明
11回 付着応力度に関する説明
12回 斜め引張り鉄筋の算定に関する説明(1)
13回 斜め引張り鉄筋の算定に関する説明(2)
14回 軸力に関する説明(1)
15回 軸力に関する説明(2)、講義の総括
期末試験
(理解状況等によって予定が変更になることもあります)
教科書 『基礎から学ぶ 鉄筋コンクリート工学』朝倉書店
参考書 『土木練習帳 コンクリート工学』(共立出版)
『コンクリートを学ぶ −構造編−』(理工図書)
(その他、講義中に配布する資料)
学習到達目標 1.鉄筋コンクリートの成立条件と利点・欠点を整理して説明できる。2.限界状態設計と許容応力度設計法の相違点について説明できる。3.コンクリートや鉄筋の力学的特性を理解し、応力−ひずみの関係を説明できる。4.曲げ部材の応力(曲げ応力度・抵抗曲げモーメント等)が計算できる。5.せん断応力と付着応力を説明でき、斜め引張鉄筋の算定ができる。6.断面の曲げ耐力やせん断耐力を計算できる。7.断面形状や鉄筋量の算定ができる。8.専門用語の説明ができる。
方法と特徴 1.プロジェクターと板書で要点が判りやすい講義を行う。
2.別途開講する演習を含めて、講義の内容を理解しているかを各自で確認できるようにする。
3.同時に開講している演習で演習問題を実施するが、その範囲内では理解できない。宿題も含めて自己学習として復習を必ずすること。
成績評価の方法 1.出席70%以上をもって評価の対象とする。
2.試験は中間試験と期末試験のいずれの得点率も60%以上を合格とする。期末試験後で不合格の場合は再試を1回行い、得点率60%以上を合格とする。
 
教員からのメッセージ 計算演習の多い科目であるため、必ず自己学習で復習を行うこと(宿題もある)。

1.鉄筋コンクリート構造は最も代表的な土木構造の工法であり、現場においても要求度の高い科目である。コンクリート工学、鋼材、構造力学などの応用科目なので、コンクリート工学や構造力学を事前に復習しておく必要がある。また後期に開講する設計製図にも関連した内容を含んでいるので、十分に理解する必要がある。
2.演習問題、出席の状況、試験の結果等はホームページに掲示する。講義を欠席した場合は、各自で演習問題を印刷・解答して自主的に提出するなど、前向きな講義に対する姿勢をとること。
3.鉄筋コンクリート構造1演習も必ず履修すること。

この科目と学習・教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成
(B)技術者としての責任・倫理観の育成
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【80%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】
(F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成

>学習・教育目標の達成度評価
学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に加えて、「学習到達目標」に記載した(1)〜(8)の目標の理解度を総合して評価する。具体的には、成績評価において総合点が60%の合格ラインに達することで、目標(C):【専門知識の習得】は達成されたと考える。また、授業中に実施する演習に真面目に取り組み、一定の水準を満たすことで、目標(E):【問題解決能力】が達成されたと考える。