| 概要 |
土木・建築に関連する多くの構造物の建設において使用するセメントコンクリートや土質材料を実際に自分の手で触れてみて、その性質や特徴を体得する。実験ではコンクリート実験と土質実験の二つの内容を含んでいる。それぞれの材料の密度その他の物理的性質を得る過程をそれぞれの項目の実験方法によって自ら体得し、その数値・性質を知ることができる。この実験によって建設材料I・II、構造I・II、土質力学I・IIおよび地盤工学I・IIなどの理解をさらに深めることをも目的としている。(学習時間:45時間) |
| 計画 |
実験は5名程度で班を編成し、コンクリート及び土質の以下の実験項目を15回に分けて実施する。
◆コンクリート実験
《セメントの物理試験》
セメントの粉末度(ブレーン方法)・凝結(標準軟度、始発)・強さ試験(曲げ、圧縮)。
《細・粗骨材の密度・含水率・粒度・粒形の測定》
骨材の比重、吸水率、表面水率、ふるい分け、単位容積質量。
《コンクリートの配合設計》
全員が異なる設計基準強度・骨材密度・粗粒率・スランプ値によって計算を行なう。
《フレッシュコンクリートの品質の測定》
配合設計によって得た結果を基にして各材料を混合しコンクリートを作製し、スランプ及び空気量を測定し、同時に圧縮・曲げ・引張強度試験用供試体を作製する。
《硬化コンクリートの各種強度・弾性係数の測定》
圧縮・曲げ・引張強度と動・静弾性係数を測定する。
《鉄筋の引張強度試験》
異形棒鋼の伸び率、降伏点、引張強度の測定と破断面の絞り及び発熱状況等を観察する。
◆土質実験
《土の含水比、土粒子密度の測定》
含水比・土粒子の密度試験を行って土の状態を知る。
《土の粒度、液性・塑性限界の測定》
粒度及び液性・塑性限界試験を行って、土の工学的分類に必要な指標を得る
《土の締固め特性の測定》
突固め試験を行って、現場での施工管理の基になる含水比及び密度を求める。
《土の透水係数の測定》
透水試験を行って土構造物や地盤の透水性、浸透水量を推定するための土質定数を求める。
《土の圧密定数の測定》
圧密試験を行って、沈下量や沈下時間の推定に必要となる諸定数を求める。
《土のCBR値の測定》
路床土のCBR試験を行って、アスファルト舗装の厚さを決めるためのCBR値を求める。
《土の強度定数の測定》
一面せん断・一軸・三軸圧縮試験を行って斜面安定や擁壁土圧の算定に要する定数を求める。
◆試験
前期・後期の最後に試験を行う |
| 教科書 |
『新土木実験指導書(コンクリート編)』技報堂出版、 『土質試験(基本と手引き)』地盤工学会編集・出版 |
| 参考書 |
『コンクリート標準示方書』土木学会編集・出版、丸善 |
| 学習到達目標 |
◆コンクリート実験
セメント、骨材、コンクリートの物理的性質の計測方法を体得すること、レポート作成を通してJIS規格の理解、配合設計、強度・弾性係数などの計算方法とその意味を修得すること。
◆土質実験
土の物理的・力学的性質の計測方法を体得すると共に、レポート作成及びテキストの設問を解くことによって、得られた結果の意味・実際問題への適用について理解を深める。
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| 方法と特徴 |
実験に先立って、自己学習で実験の手順を調べておくこと。また実験後はレポートの作成を復習として実施すること。
◆コンクリート実験
実験目的、実験方法、データシートを作成したレポートを実験直前に提出しチェックを受ける。実験によって得たデータのうちで直ちに計算できるものは実験時間内に行い、その結果が正しい範囲内であるかどうかを他班と比較すると共にチェックを受ける。最終レポートの提出後に間違い箇所があれば再提出を行う。
◆土質実験
実験に先立って基本事項の説明及び実験条件についての指示を行うが、細部についてはテキストを熟読しながら各自で理解・判断して実験を進める。ただし、判断に迷うなど不明な点があれば全ての内容について答える。レポートは全てチェックし、返却する。なお、内容に関して基本的な誤りのあるレポートは再提出となる。 |
| 成績評価の方法 |
出席、実験の取組み、レポート、および前期と後期の終わりに実施する試験で総合評価を行う。遅刻・欠席やレポート未提出は不合格の対象となる。原則として、実験を行わない場合は不合格、レポートの未提出・不合格・遅刻等が4回で不合格とする。 |
| 教員からのメッセージ |
◆レポート作成にあたっては自己学習として先ず自ら行い、そして班員と協力し合い、他班や書籍からも出来るだけ情報を得ること。十分に自信が持てない、あるいは正しいのかどうか分からない部分があるなら、必ず質問に来て、自信のあるレポートに仕上げてから提出すること。止む得ない事情で実験を欠席する場合は、担当教員に出来るだけ早く連絡すること。
◆講義の連絡はHPに掲載します。
http://aitech.ac.jp/~iwatsuki/
http://aitech.ac.jp/~okumura/index.htm
◆この科目と学習・教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成
(B)技術者としての責任・倫理観の育成
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【80%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【20%】
(F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成
>学習・教育目標の達成度評価
学習・教育目標の達成度は、上記の関与度による評価に加えて、「学習到達目標」に記載した目標の理解度を総合して評価する。具体的には、実験を行い、レポートの提出をして、合格することで、目標(C):【専門知識の習得】は達成されたと考える。また、レポートの作成において結果の検証と考察をすることで目標(E):【問題発見・解決能力】は達成されたと考える。 |