授業概要 |
鉄筋コンクリート構造Iと演習に続いて、鉄筋コンクリート構造における終局状態などの基礎的事項を学ぶ。また、プレストレストコンクリートや鋼コンクリート合成構造等の構造形式や工法について概説する。耐震については阪神大震災のビデオなどを活用して、地震と設計の関わりについて説明する。 |
授業予定 |
1回
構造設計技術者における倫理と、限界状態設計法の終局限界状態の概説
2回 軸力を受ける部材(柱)
3回 柱の耐力と設計に関する演習(1)
4回 柱の耐力と設計に関する演習(2)
5回 軸力と偏心力を受ける部材
6回 偏心力を受ける柱の耐力の演習(1)
7回 偏心力を受ける柱の耐力の演習(2)
8回 破壊のメカニズムと終局限界状態での曲げ(梁)
9回 終局限界状態での梁の曲げ耐力に関する演習(1)
10回 終局限界状態での梁の曲げ耐力に関する演習(2)
11回 構造細目
12回 疲労限界状態の概説
13回 プレストレストコンクリートおよび鋼コンクリート構成構造の概説
14回 耐震に関する概説(阪神大震災のビデオ、レポート提出)
15回 定期試験
(*理解状況によって予定が変更になる場合があります) |
教科書 |
『鉄筋コンクリート工学』太田 実 他(森北出版) |
参考書 |
『土木練習帳 コンクリート工学』(共立出版) |
学習到達目標 |
1.終局限界状態を説明できる。2.終局限界状態での軸力、偏心力を受ける構造物の耐力の計算ができる。3.終局限界状態での曲げ耐力の計算できる。4.プレストレストコンクリートや鋼コンクリート合成構造の特徴を説明できる。5.現状のコンクリート構造物の最新工法の知識がある。6.専門用語の説明ができる。 |
授業の方法と特徴 |
1.要点が判りやすい講義を行う。
2.演習問題を行い、講義の内容を理解しているかを各自で確認できるようにする。 |
成績評価の方法 |
1.試験を受ける権利は実際の出席が70%を下回った場合は消滅する。
2.試験の合格点は得点率60%以上とする。レポートや講義中の積極的な態度は別途加点する
2.再試は1〜2回実施する。 |
教員からのメッセージ |
1.鉄筋コンクリート構造は最も代表的な土木構造の工法であり、現場においても要求度の高い科目である。コンクリート工学、鋼材、構造力学などの応用科目なので、コンクリート工学や構造力学を事前に復習しておく必要がある。
2.演習問題、出席の状況、試験の結果等はホームページに掲示する。講義を欠席した場合は、各自で演習問題を印刷・解答して自主的に提出するなど、前向きな講義に対する姿勢をとること。
この科目と学習・教育目標との関係
(A)社会奉仕と国際貢献を思考する技術者の育成
(B)技術者としての責任・倫理観の育成
(C)実践的応用能力を目指した土木専門知識と技術の育成:【90%】
(D)環境・生態系・情報技術等ソフト面の知識と技術の育成
(E)柔軟な発想と創造力に基づく問題発見・解決能力の育成:【10%】
(F)論理的思考を礎とするコミュニケ−ション能力の育成
(G)技術者としての自主性と継続学習能力の育成 |