中野川倶楽部(1)

 

5/3の根羽川講習会の翌日からは高知県中野川。愛媛県の伊予西条から南に30分。高知県と言っても愛媛県との県境である。今回は野牛田島の守と、塚原卜伝の剣豪2人と一緒である。

中野川を訪れるのは5年ぶりくらいである。中野川は中野川倶楽部という管理釣り場である。テンカラとフライの C&Rの毛バリ専用区で、1日で8組15人限定だが、GWのこの時期はほとんど釣り人はいない。

3日間いたが、3日間で我ら3人と、広島からテンカラの2人、地元からテンカラ1人、フライ1人だった。

区間は3キロぐらいあるのでGWなのにほぼ貸切状態でこれが魅力である。月末には岩井渓一郎さんのフライスクールがあるそうで、つまりこの川は GWはまだ早く、ベストシーズンは月末からなのだろう。

新幹線と特急を乗り継いで伊予西条へ。道中快晴で今日の晴れは間違いない。ところがレンタカーが県境に近づくにつれ次第に曇りに。さらにまさに中野川に入った途端、なんと山は深い雲の中で 見えず、シワシワの小雨が降っている。

雨雲レーダーで見るとここだけが雨。なんという雨男か。レインギアを着るかどうかの雨で、暑がりなので結局着ないで午後の4時間を過ごしたが、下着まで濡れる濡れネズミ 男となった。

広島からのカップルは2年前にはるばる広島から石徹白の講習会に参加した。その際、あまりのヘタさに驚き、これでは日暮れて道遠しなので2人に特別講習して分かれた。

2年ぶりの再会でこの2年で上達したと思ったが、相変わらずのヘタさ加減に、あいた口が塞がらなかったので、急いで病院に行ったのだった。

ウソです。こう書くと本当に病院に行ったのだと思う人がいるので、あえてウソと書かないといけないという、冗談が通じない世の中になったというのも冗談。

仕掛けが悪い。カチカチのテンカラ竿のグリップに仕掛け巻きをつけている。そこにレベルラインを折り返して巻いているのでラインがカクカクとキンクしている。

さらに例のD社のラインである。キャスティングがヘタな上に、見えないキンクラインなので自分でもどこに毛バリが飛んでいるかわからない。

案の定、Kさん(女性)は髪の毛はあってもボウズ。男性のMさんはかろうじて2つ。魚がうじゃうじゃの専用区でこれか。それでは釣れないからと2人に ストレートライン3.5mをプレゼントした。

そこからである。あそこに打ってみてというアドバイスで、そこに毛バリが落ちるようになってからやっと釣れるようになって、私のあいた口も塞がったのだった。

お金は大事だよ。仕掛けも大事だよ。さっそく渓流テンカラZLを買うとのこと。それが正解。カップルは3日間滞在してメキメキ腕を上げた。とくに男性のMさんのキャスティングは上手くなったので今後が楽しみである。

中野川は上流に人家はなく、源流は深い四国山脈なので水は限りなく透明で石は苔むしている。アマゴ(アメゴ)が自然繁殖し、ときおりイワナが混じる。魚は底石に馴染んで色白のヒレピンである。

川は仲間だけで独占である。となると真剣さが失せるのだ。スレてはいるものの、魚が濃いのでテキトーにやっても軽くツ抜けする。本気でやれば30〜40匹は軽いが、テキトーで十分満足である。

今回はアマゴの24cm、イワナは26cmが最大だった。以前には軽く尺ごえのアマゴがいたのだが、どうした中野川。

中野川クラブにはコテージがある。清潔で快適なフィッシングライフを送ることができる。3人のベットと、すべてが整ったキッチンと食器。料理にはまったく興味のない、できない男3人なので西条で買ったカップメンやパックご飯の炭水化物のみ食事というより、メシで3日間を過ごす。

近くには木の香温泉があるので、温泉につかり、炭水化物を腹いっぱい食べ、ぐっすり眠る。あぁ、幸せ。