減速機構
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サーボモーター角度と減速後の角度 |
サーボモーター角度と減速比 |
φ=θ=0のときの、a/bと減速比の関係を計算した。減速比は、a/b+1に比例する。これは、サーボと減速機の軸距離aが大きくなるほど、またサーボアームが短いほど、減速は大きくなることを意味する。
a/bと減速比(φ=θ=0) |
減速が大きくなれば、可動範囲は狭くなる。減速機の最大角度は、図のようにアームが描く円と減速機の軸からアーム先端までの直線が接する時として計算できる。すなわち、θ=asin(b/a)
a/bと可動角度範囲 |
最後に、サーボモータのトルクを288kg・cmとした場合の、減速後のトルクをa/bについて計算した。これは、288×減速比で計算できる。 すなわち、
減速トルク=サーボトルク×(1+a/b)
であることがわかる。ただし、これはφ=θ=0度付近であり、角度とともに減速トルクはさらに大きくなる。
a/b=1で2倍の576kg・cm、a/b=2.5で1トン・cm以上のトルクが得られることになる。
a/bとトルク (サーボトルク288kg・cm) |
今回は、a/b=1とa/b=2の減速機を使用した。
a/b | トルク (θ=0) (kg・cm) |
可動範囲 (度) |
1 | 576 | ±90 |
2 | 864 | ±30 |
3 | 1152 | ±20 |