Vodafone V801SA(第3回)


http://www.stel-web.com/line_up/v801sa/


Vodafone ウェッブ:

 V801SAdeha、Vodafone live!のウェッブも海外で使えるようになった。VGS端末らしく、「海外便利サイト特集」なるメニューもある。内容は

  • 世界の天気・ニュース
  • 交通・空港・ガイド
  • 辞書・便利ツール
  • ビジネス
という項目に成っている。海外でも携帯電話一つで天気を確かめたり、日本のニュースをチェックできるというのはなかなか便利だ。交通・空港・ガイドには、「ANA全日空」のみが紹介されている。もちろん「JAL」もサイトを出しておりアクセスできるのだが、この特集では忘れられているようだ。ガイドにはVodafone live!で一番特徴的なサイトが紹介されている。1つは「地球の歩き方」(月200円)。世界110カ国の基本情報などがわかる。「JCB」のサイトでは、海外窓口の案内もあり、もしもの時の役に立つだろう。辞書・便利ツールには、「携帯翻訳J-server」とい翻訳サイトが載っている(月100円)。日・英・韓・中の間の翻訳ができる。それほど賢い翻訳ではないが、ある程度の助けにはなる。また、会話文例集も役に立つだろう。英会話文例集はVアプリとしてダウンロードもできる(30日間無料体験可能。)。これは結構役に立つかもしれない。
 Vodafone live!のウェッブは、1セッション100円(国により異なる)のミニマムチャージがかかる。100円には10KBまでの通信が含まれる。10kBを超えると、1kB毎に25円(国により異なる)が課金される。ここで、1セッションとは通信が始まってから切れるまでを言う。ブラウザにはキャッシュ機能があるので、ウェッブを開始しても、セッションが必ず発生するわけではない。通信がつながっているかどうかは、右上の地球マークでわかる。Vodafone live!使用中でも、セッションが1度でも切れると、またミニマムチャージがかかる点は注意が必要だ。

vodafon live!
初期画面
世界の天気・ニュース 地球の歩き方
-基本情報
地球の歩き方
-為替情報
地球の歩き方
-海外窓口案内
 
J-server
翻訳
J-server
会話集
J-server
Vアプリ(会話集)
 
通信中を示す地球マーク


時計:

 前にも書いた通り、V801SAでは日本の時間の他に世界各国の時間も表示できる。しかしながら、メインの時刻は日本に固定されていて変更できない。そのため、スケジュール等は日本の時間でしか入力できないし、アラームも日本時間でしか設定できない。この点はまだ詰めが甘いとしか言いようがない。残念な点だ。また、世界時計も36都市しか入っていない。これでは少なすぎる。せめてマニュアルで追加ができるようにしてほしい。

世界時計



オフラインモード:

 V801SAはオフラインモード(フライトモード)がある。これは携帯電話の電波だけを切る機能だ。したがって、たとえば飛行機の中でもV801SAの通話や通信以外の機能を使うことができる。もっとも、実際には電波を出していないからといって機内で使うには人目が気になるが。そのほかにもローミングエリア外でオフラインモードにしておけばバッテリーの消費を抑えることができる。

オフラインモード


カメラ:

 カメラは31万画素と解像度は低く、写真はあまりきれいではない。あくまで携帯電話同士のやり取り用の写真という感じだ。ビデオもあまりきれいではない。連写やフラッシュなどの機能はついている。

画像をクリックすると大きくなります ビデオ
(再生にはQuickTime Player等
3GPP対応プレーヤーが必要です)


まとめ:
 V801SAは、日本国内で使われている携帯電話としてはまだまだだが、海外で日本語のメールやウェッブが使える初の汎用機として、使い勝手はなかなか良いと思う。最大の欠点はバッテリーの持ちだが、ハードな使い方をしなければ3日程度は十分持ちなんとか実用レベルだと感じた。また、メールも決して安くはないが、国際電話の料金を考えると必ずしも激高ともいえない。日本国内でも実際使ってみると意外にもFOMAより通話エリアは広い。Vodafone live!対応エリアがまだ少ないが、これらのエリアに行く人には最もお勧めの1台だ。これら以外のエリアに行く人の場合はウェッブ等V801SAの機能の多くが使えないが、日本語SMSが使えるという点でメリットがある一台だと言えるだろう。

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