ファーストルック
Siemens S55/57(第2回)


http://www.siemensmobile.com.hk/s57/


カメラ:

 S55/S57では、外付けでカメラを取り付けることができる。特徴的なのはフラッシュを内蔵している点。暗闇でも撮影ができる。ただし、フラッシュを近くでたくと色飛びが激しい。適当な距離を置いて撮影する必要がある。カメラを携帯電話に接続して横に寝かせると、右手人差し指の場所に"Plus-Minus key"が来るので、これを押せば撮影できる。普通のカメラに近い姿勢での撮影になる。画質はSonyEricssonのMCA25と同程度。ズームや携帯電話側の画面でのプレビュー機能はない。IQP-500のファインダーを覗いて撮影することになる。撮影できる枚数は、640×480のサイズで6枚程度(メモリ残量による)とそれほど多くはない。MMS等で撮影後すぐに送るという使い方が適しているだろう。もちろん、PCへ赤外線やケーブル接続により送ることもできる(S55ではBluetoothでも可)。また、MMSの他にe-mailでも送れる。

外付けカメラのスペック
Siemens S55/S57用
QuickPic Camera IQP-500
SonyEricssonT68i用
CommuniCam MCA25
カラー 24bit(16万色) 24bit(16万色)
解像度 640 x 480

160 x 120
640 x 480
320 x 240
160 x 120
80 x 60
保存形式 JPEG JPEG
ズーム 非サポート ディジタル
2倍(640 x 480)
8倍(80 x 60)
フラッシュ 有、有効距離2m 700mAh, Li-Ion
携帯画面でのプレビュー 非サポート サポート

  
カメラ前面 カメラと携帯を接続した状態
 

  
フラッシュなしで撮影
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フラッシュを付けて撮影
(約1mの距離)
(画像をクリックすると大きくなります)
 


PCとの接続:

 S57にはCD-ROMが付属してくる。ただし、この中にソフトが入っているわけではなく、CD-ROMからダウンロードサイトへのリンクが張られている。"Siemens Data Suite"を使用すると、PCと接続して電話帳の編集/バックアップや、メッセージの編集、着信音の編集、画像などのファイルの送受信、Outlookとの同期等ができる。PCとの接続にはケーブルか赤外線(S55ではBluetooth)を使用する。ただし、このソフトは日本語版WindowsXPで使用すると不安定で強制終了する場合がある。WindowsXPで使用する場合は、コントロールパネルの「日付、時刻、地域と言語のオプション」で「地域と言語のオプション」を開き、「詳細設定タブ」の「Unicode対応でないプログラムの言語」を"英語(米国)"に切り替えて再起動する必要がある。なお、この設定を変更すると日本語のアプリケーションの一部が正常に動作しないことがあるので、"Siemens Data Suite"を使用し終わったら、再度設定を"日本語"に戻す必要がある。
 シリアルケーブルは標準でついてくる。したがって、このケーブルを使用したり赤外線によりPCからインターネットへの接続もできる。また、S55であれば、Bluetoothを使ってPCからインターネットへ接続できる。S55/S57はGPRSClass10対応で、ダウンロードで最高 53.6kbpsの速度が出る。T68iの最高40.2kbpsより高速だ。PCと接続してのモバイルには最適な機種だ。ただ、最近のノートパソコンにはほとんどの場合シリアル端子がないため、USBケーブルを付けてほしいところだ。


  
"Siemens Data Suite"
(画像をクリックすると大きくなります)
言語を"英語(米国)"に
(画像をクリックすると大きくなります)
 
  
PCとシリアルケーブル接続
ただし、最近のノートパソコンにはシリアル端子が
ないため、USB-シリアル変換コネクタを使った
 

WAP/JAVA:

 S55/57はWAP1.2.1をサポートし、JAVA(J2ME)にも対応している。J2ME midletsをダウンロードして楽しむことができる。標準では、"fit@work"、"KunfuAerobic"、"MagicPicture"、"Remind Me"、"Unit converter"、"WorldClock"の6つのアプリが入っている。"fit@work"はフィットネスのビデオで、アニメでフィットネスを指導してくれる。


  
fit@work WorldClock
 
  

Mobile Solutions Kit:

 "Mobile Solutions Kit"には,"Portable Hands-Free(ヘッドセット)"、"Plug-in Vehicle Charger(車のシガーライターソケットに接続するカーチャージャー)"、"Genuine Leather Carry Case(ケース)"が入っている。
 ヘッドセットはイヤホンとマイクのセットで有線だが、携帯に接続すると自動的にヘッドセットモードに切り替わる。ケーブルの途中にボタンがあり、電話がかかってきた場合本体を取り出すことなく通話に入ることができる。(一般に呼ばれる"ハンズフリー"すなわち手ぶらで通話するモードもある。)
 ケースはレーザー製の腰ベルトに引っ掛けるタイプ。ケースに入れたままで通話ができる。


  
Portable Hands-Free Plug-in Vehicle Charger Genuine Leather Carry Case
 

総合評価:

 SiemensS55/S57は特に最新の機能や、奇を衒ったような変わった機能をもったり、ファッショナブルな携帯電話ではない。しかし、基本的な機能はしっかり抑えられており、そのサイズや操作性を考えると使いやすい携帯電話だと思う。デザイン的にもビジネスマンにお勧めの実用的な携帯電話だ。


協力:テレコム新宿店


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